クランベリージュースの効能

クランベリージュースの効能：クランベリージュースはクランベリーの果実を絞って出てくる果汁から作られるジュースで、膀胱炎などの尿路感染症の予防・症状軽減への効能が期待されている健康飲料です。
（ただし効能が期待できるのはクランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースについてです）
膀胱炎などの尿路感染症への効能のほか、クランベリージュースの効能についてまとめてあります。

クランベリージュースの効能 目次：

クランベリージュースとは
クランベリーの名前の由来
クランベリーの品種（種類）
クランベリーの生息・栽培地
クランベリージュースの栄養
クランベリージュースのカロリー
クランベリージュースの効能
・クランベリージュースの泌尿器系への効能
・クランベリージュースの呼吸器系への効能
・クランベリージュースの循環器系への効能
・クランベリージュースの感染症・抗菌・抗ウイルスへの効能
・クランベリージュースの癌（がん）への効能
・クランベリージュースの口腔への効能
・クランベリージュースのその他の効能
クランベリージュースの臨床試験での効能
クランベリージュースの効能の科学的有効性
クランベリージュースの摂取量
クランベリージュースの摂取量上限（過剰摂取基準）・副作用・安全性
・クランベリージュースの摂取にあたって注意が必要な人
・クランベリージュースの過剰摂取による副作用
クランベリージュースの相互作用
・クランベリージュースの有益な相互作用
・クランベリージュースの有害な相互作用
クランベリージュースの利用法
・健康飲料
・クランベリージュース濃縮エキス サプリメント
・クランベリージュースジャム
・クランベリージュースパン
・クランベリーソース
クランベリージュースの効能・栄養 参考文献
クランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースほか、おいしいクランベリージュース＆クランベリージュースの効能・栄養 解説本☆通販

クランベリージュースとは：

クランベリージュースとはツツジ科スノキ属の果物のクランベリーの果実*を絞って出てくる果汁から作られるジュースで、膀胱炎・腎盂炎などの尿路感染症への効能が期待されている健康飲料です。
（クランベリージュースの尿路感染症への効能はクランベリージュースに含まれる安息香酸およびキナ酸が体内で変化した馬尿酸によるものと考えられています）
クランベリージュースにはクランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースもあれば、飲みやすくするためにクランベリー果汁を水で薄めて砂糖を加えたクランベリージュースもあります。
（クランベリーは非常に酸味が強い果物のため、飲用として通常販売されているクランベリージュースはクランベリー果汁を水で薄めて砂糖を加えたタイプのクランベリージュースです）
*関連健康食品ブログ：
クランベリーの効能
ドライクランベリーの効能（作成中）
※膀胱炎・腎盂炎などの尿路感染症への効能が期待されているクランベリージュースはクランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースの方で、クランベリー果汁を水で薄めて砂糖を加えたクランベリージュースは尿路感染症への効能があまり期待できないだけでなく、糖分の多さから糖尿病など血糖値が高い人の血糖値を上昇させたり病気の症状を悪化させる危険性があります。
クランベリー果汁を水で薄めて砂糖を加えたクランベリージュースの摂取にあたっての注意事項についてはクランベリージュースの摂取量上限（過剰摂取基準）・副作用・安全性の「クランベリージュースの摂取にあたって注意が必要な人」の項目をご覧ください。

クランベリーの名前の由来：

クランベリージュースの原料のクランベリーの名前の由来は鶴（crane）の好物のベリーだからという説と、花が開く前の茎・萼・花弁の形が鶴の首・頭・くちばしに似ているからという説とがあります。

クランベリーの品種（種類）：

ランベリージュースの原料のクランベリーにはツルコケモモ（蔓苔桃）・ヒメツルコケモモ（姫蔓苔桃）・オオミノツルコケモモ（オオミツルコケモモ・大実蔓苔桃）・アクシバ（灰汁柴、青木柴）などの品種（種類）があり、一般的にクランベリーといえばツルコケモモやオオミノツルコケモモを指す場合が多いようです。
※関連健康食品ブログ：
ツルコケモモの効能

クランベリージュースの生息・栽培地

ランベリージュースの原料のクランベリーは次のような地域で生息・栽培されています。
ツルコケモモ
北ヨーロッパ・北アジア・北アメリカ北部
ヒメツルコケモモ
北ヨーロッパ・北アジア
オオミノツルコケモモ（オオミツルコケモモ）
北アメリカ北東部
アクシバ
北米アパラチア山脈南部の高地・東アジア

クランベリージュースの栄養：

クランベリージュースにはビタミンCなどの栄養のほか、キナ酸・アントシアニン・プロアントシアニジン・アルブチン・フラボノール配糖体（フラボノイド）・カテキン・トリテルペン・シュウ酸・タンニンなどのファイトケミカルが多く含まれています。

クランベリージュースのカロリー：

クランベリージュースのカロリーはおおよそ次のとおりです。
クランベリー果汁100%の無添加クランベリージュース 100ccあたり約25キロ カロリー
（砂糖を加えたクランベリージュースはクランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースよりも高カロリーとなります）

クランベリージュースの効能：

クランベリージュースには次のような効能が期待されています。
（ただし必ずしも効能が科学的に確かめられているものばかりとは限りません）
※ここでのクランベリージュースの効能とはクランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースの効能であり、クランベリー果汁を水で薄めて砂糖を加えたクランベリージュースの効能ではありません。

クランベリージュースの泌尿器系への効能

・クランベリージュースに含まれる安息香酸およびキナ酸が体内で変化した馬尿酸による膀胱炎への効能
・濃縮クランベリージュースに含まれる安息香酸およびキナ酸が体内で変化した馬尿酸による膀胱炎・腎盂炎などの尿路感染症の症状軽減への効能
・クランベリージュースに含まれる安息香酸およびキナ酸が体内で変化した馬尿酸による膀胱炎・腎盂炎などの尿路感染症の治療・再発予防への効能
・クランベリージュースに含まれるアルブチンの作用による利尿薬としての効能
・尿管カテーテルの閉塞を防ぐ効能
・高齢者の尿の臭いを抑える効能
・神経性膀胱と呼ばれる膀胱疾患の尿路感染症の予防への効能
・尿路結石への効能

クランベリージュースの呼吸器系への効能

・胸膜炎への効能

クランベリージュースの循環器系への効能

・2型糖尿病への効能

クランベリージュースの感染症・抗菌・抗ウイルスへの効能

・濃縮クランベリージュースに含まれる安息香酸およびキナ酸が体内で変化した馬尿酸による膀胱炎・腎盂炎などの尿路感染症の症状軽減への効能
・クランベリージュースに含まれる安息香酸およびキナ酸が体内で変化した馬尿酸による膀胱感染症（膀胱炎）への効能
・ピロリ菌感染の予防への効能

クランベリージュースの癌（がん）への効能

・癌（がん）への効能
・クランベリー果汁100%の無添加クランベリージュース・ドライクランベリージュースなどのクランベリージュース食品の定期的な摂取による乳がんの進行抑制への効能（ただし動物実験のレベル）

クランベリージュースの口腔への効能

・歯周病・歯肉炎の症状改善への効能

クランベリージュースのその他の効能

・発熱への効能（解熱薬としての効能）
・壊血病への効能

クランベリージュースの臨床試験での効能：

・老人保健施設の患者に1日120-180ccのクランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースを7週間摂取させたところ28名中19名で尿路感染症を予防できた
（このことから無添加100%クランベリージュースの尿路感染症の治療よりも予防への効能が示唆された）
・クランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースジュース1日300ccの摂取で若年から中高年の女性の尿路感染症の再発を予防できた
・高齢女性153名を対象とした二重盲検試験の結果から市販のクランベリージュースには尿中の細菌の増殖を抑える効能があることが認められた

クランベリージュースの効能の科学的有効性：

効能の有効性レベルB（一つの信頼できる調査において効能の有効性を確認）
・膀胱炎・腎盂炎などの尿路感染症への効能
※機能性食品素材便覧-特定保健用食品からサプリメント・健康食品までによる評価
効能の有効性レベル3（効能の可能性が科学的に示唆）
・尿路感染症の予防への効能
・高齢者の尿の臭いを抑える効能
効能の有効性レベル4（効能が期待できないかもしれない）
・尿路感染症の治療への効能
・神経性膀胱と呼ばれる膀胱疾患の尿路感染症の予防への効能
・2型糖尿病の治療への効能
※健康食品のすべて-ナチュラルメディシン・データベース日本対応版／同文書院による評価

クランベリージュースの摂取量：

クランベリージュースの効能が期待できるクランベリージュースの摂取量はクランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースを1日250-500cc摂取とされています。
（クランベリー果汁を水で薄めて砂糖を加えたクランベリージュースの摂取量については記載されていませんでした）

クランベリージュースの摂取量上限（過剰摂取基準）・副作用・安全性：

クランベリージュースの摂取量上限（過剰摂取基準）はクランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースを1日250-500ccまでとされています。
（クランベリー果汁を水で薄めて砂糖を加えたクランベリージュースの摂取量上限（過剰摂取基準）については記載されていませんでした）
また参考文献にはクランベリージュース食品の安全性・副作用に関する次のような記述がありました。

クランベリージュースの摂取にあたって注意が必要な人

・糖尿病・高血糖の人
糖尿病や高血糖の人がクランベリー果汁を水で薄めて砂糖を加えたクランベリージュースを飲むと血糖値が上昇する危険性があります。
そのため糖尿病や高血糖の人がクランベリージュースを飲む際にはクランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースか人口甘味料で甘味をつけたクランベリージュースを選択した方が安全です。
・腎臓結石の人
クランベリージュースに含まれるシュウ酸は腎臓結石の症状を悪化させる恐れがあります。
そのため腎臓結石の人がクランベリージュースを摂取する場合は事前に医師に相談する必要があります。
・アスピリンにアレルギーのある人
クランベリージュースにはサリチル酸が多く含まれており、サリチル酸は体内でアスピリンと似た作用をもたらします。
そのためアスピリンにアレルギーのある人のクランベリージュースの過剰摂取には注意が必要です。
※妊婦や授乳中の女性の方はクランベリージュースを過剰摂取にならない範囲で摂取する限りは安全です。

クランベリージュースの過剰摂取による副作用

クランベリージュースには次のような過剰摂取による副作用の危険性が指摘されています。
・クランベリージュースを1日3リットル以上摂取すると下痢や胃腸障害の副作用が生じる危険性があります
・1日1リットル以上のクランベリージュースを長期摂取すると腎臓の尿酸結石（腎臓結石）の副作用が生じる危険性があります

クランベリージュースの相互作用：

クランベリージュースの有益な相互作用

クランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースと薬・サプリメント・ハーブ・食品との間には次のような有益な相互作用があることが知られています。
・プロトンポンプ阻害薬を服用している人や萎縮性胃炎・低塩酸症の人がクランベリージュースを摂取するとクランベリージュースに含まれるクエン酸の働きによりビタミンB12の吸収が促進される可能性があります。

クランベリージュースの有害な相互作用

クランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースと薬・サプリメント・ハーブ・食品との間には次のような有害な相互作用があることが知られています。
・ワルファリン（クマジン）
クランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースはワルファリン（クマジン）の吸収量を増加せせるため、ワルファリン（クマジン）を服用している人がクランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースを摂取するとあざや出血が生じる危険性があります。
ワルファリン（クマジン）を服用している人がクランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースを摂取する場合は必ず医師にご相談ください。
・肝臓で代謝（分解）されやすいシトクロムP450 2C9に分類される薬
クランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースは肝臓で代謝（分解）されやすいシトクロムP450 2C9に分類される薬の代謝を抑制し、薬の副作用を強める恐れがあります。
シトクロムP450 2C9に分類される薬を服用している人がクランベリー果汁100%の無添加クランベリージュースを摂取する場合は必ず医師にご相談ください。
シトクロムP450 2C9に分類される薬にはアミトリプチリン・ジアゼパム・ジロートン・セレコシシブ・ジクロフェナク・フルバスタチン・グリピジド・イブプロフェン・イルベサルタン・ロサルタン・フェニトイン・ピロキシカム・タモキシフェン・トルブタミド・トルセミド・ワルファリンなどがあります。

クランベリージュースの利用法：

クランベリージュースには次のような利用法があります。

健康飲料

果汁100%をはじめとしたクランベリージュースは膀胱炎などの尿路感染症の予防を目的とした健康飲料として飲まれています。

クランベリージュース濃縮エキス サプリメント

同じく膀胱炎などの尿路感染症の予防を目的として、クランベリージュースを濃縮したクランベリージュースエキスがサプリメントなどの形で販売されています。

クランベリージュースジャム

クランベリージュースはジャムの材料にも利用されています（クランベリージュースジャム）。

クランベリージュースパン

クランベリージュースを生地に練りこんだ果物パンがあります（クランベリージュースパン）。

クランベリーソース

クランベリージュースはお菓子や料理に主にソースとして利用されています（クランベリーソース）。
クランベリーソースは感謝祭の七面鳥料理に欠かせないソースとされています。

クランベリージュースの効能・栄養 参考文献：

機能性食品素材便覧-特定保健用食品からサプリメント・健康食品まで／薬事日報社
健康食品のすべて-ナチュラルメディシン・データベース日本対応版／同文書院
最新栄養成分事典／主婦の友社
ハーブの安全性ガイド／フレグランス・ジャーナル社

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クランベリージュースの効能・栄養 解説本