クルクミンの摂取量:クルクミンを含むウコン(ターメリック)を1日2-3g摂取するとクルクミンのポリフェノールの効能が期待できるとされています。
クルクミンの摂取量と効能についてまとめてあります。
クルクミンの摂取量 目次:
クルクミンとは
クルクミンの効能
・クルクミンの肝臓への効能
・クルクミンの神経系への効能
・クルクミンの循環器系への効能
・クルクミンの消化器系への効能
・クルクミンの感覚器への効能
・クルクミンの皮膚への効能
・クルクミンの癌(がん)への効能
・クルクミンのその他の効能
クルクミンの臨床試験での効能
クルクミンの効能の科学的有効性
クルクミンの摂取量
クルクミンの摂取量上限(過剰摂取基準)・副作用・安全性
・クルクミンを摂取してはいけない人
・クルクミンの過剰摂取による副作用
クルクミンの相互作用
・クルクミンの有害な相互作用
・クルクミンの有益な相互作用
クルクミンの用途
・クルクミンエキス・クルクミン サプリメント
・着色料
クルクミンの摂取量・効能 参考文献
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クルクミンとは:
クルクミンとはカレーに使われるスパイスのウコン(ターメリック)*に含まれるポリフェノールで、肝臓の病気・アルツハイマー病・アルコールの大量摂取を原因とした病気などへの効能が期待されている栄養成分・ファイトケミカルです。
*関連健康食品ブログ:
ウコンの効能
ターメリックの効能
クルクミンの効能:
クルクミンには次のような効能が期待されています。
(ただし必ずしも効能が科学的に確かめられているものばかりとは限りません)
クルクミンの肝臓への効能
・肝臓病(肝臓障害)の予防・症状改善への効能
・肝臓を強くする(肝臓の働きを高める)効能
・肝臓の解毒機能を高める効能
・肝臓の胆汁分泌を促す効能
・黄疸への効能
・アルコールの大量摂取による二日酔いへの効能
・肝炎への効能
クルクミンの神経系への効能
・脳におけるβアミロイドの蓄積を抑制しアミロイド斑を減少させる作用によるアルツハイマー病への効能
・アミロイド症などの神経変性疾患への効能
・ストレス耐性を高める効能
クルクミンの循環器系への効能
・強心薬としての効能
・悪玉コレステロールの酸化を抑制する効能
・悪玉コレステロールが血管に付着することを防ぐ効能
・血栓形成の原因となる血小板活性化因子の働きを妨げる作用による動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞の予防への効能
・糖尿病の合併症予防への効能
クルクミンの消化器系への効能
・胃腸薬としての効能
・消化機能不全への効能
(クルクミンを含むウコン(ターメリック)はドイツのコミッションEで消化機能不全への使用が承認されている)
・肝臓の胆汁分泌を促す作用による消化不良への効能
クルクミンの感覚器への効能
・糖尿病性白内障への効能(白内障の症状進行を遅らせる効能)
クルクミンの皮膚への効能
・クルクミンから体内で合成されるテトラヒドロクルクミンの皮膚がん予防への効能
・紫外線などから肌を守る効能
・皮膚の色素沈着を防ぐ効能
クルクミンの癌(がん)への効能
・クルクミンから体内で合成されるテトラヒドロクルクミンの抗酸化作用による癌予防への効能
・クルクミンから体内で合成されるテトラヒドロクルクミンの肝臓がん予防への効能
・クルクミンから体内で合成されるテトラヒドロクルクミンの肺がん予防への効能
・クルクミンから体内で合成されるテトラヒドロクルクミンの皮膚がん予防への効能
・クルクミンから体内で合成されるテトラヒドロクルクミンの大腸がん予防への効能
・クルクミンから体内で合成されるテトラヒドロクルクミンの前立腺がん予防への効能
・クルクミンから体内で合成されるテトラヒドロクルクミンの乳がん予防への効能
・クルクミンから体内で合成されるテトラヒドロクルクミンの腎臓がん予防への効能
・クルクミンから体内で合成されるテトラヒドロクルクミンの発がん物質を無毒化する効能
クルクミンのその他の効能
・クルクミンから体内で合成されるテトラヒドロクルクミンの環境ホルモンを無毒化する効能
・DNA(遺伝子)の損傷を防ぐ作用による老化防止への効能
・炎症への効能
オリーブの臨床試験での効能:
・老人病院に入院している平均年齢90歳の患者にクルクミンの含まれた発酵ウコン1日2gを12週間摂取してもらい尿検査をしたところ、DNA(遺伝子)の損傷の度合いを示す指標の一つである8-OHdGというDNA酸化分解物の量が発酵ウコン摂取前に比べて20%以上減少した
・高齢のアジア人を対象としたミニメンタルステート検査(認知症などの認知障害の診断に用いられる心理テスト)で、半年に1度以上黄色カレーを食する群において相対的に高いスコアが見られた
クルクミンの効能の科学的有効性:
効能の有効性レベル3(効能の可能性が科学的に示唆)
・胃の不調(消化不良)への効能
※健康食品のすべて-ナチュラルメディシン・データベース日本対応版/同文書院による評価
クルクミンの摂取量:
参考文献の健康食事典によればクルクミンを含むウコン(ターメリック)を毎日2-3g摂取することが望ましいとのことです。
クルクミンの摂取量上限(過剰摂取基準)・副作用・安全性:
参考文献にクルクミンの具体的な摂取量上限(過剰摂取基準)の記述は見当たりませんでした。
クルクミンを摂取してはいけない人
次に該当する人はクルクミンを摂取してはならないとされています。
・妊娠中(妊婦)・授乳中の女性
・膀胱の病気に罹っている人
クルクミンの過剰摂取による副作用
クルクミンの過剰摂取は次のような副作用を生じる危険性があります。
・悪心
・下痢
・大量に長期間摂取した場合は肝機能障害
またwikiのクルクミンの解説にクルクミンの危険性として「クルクミンは癌予防効果と同時に発がん性を高めることもある」旨の記述がありましたのでクルクミンの過剰摂取には注意が必要です。
そのため癌や肝臓の病気・アルツハイマー病・アルコールの大量摂取を原因とした病気の予防を目的としてクルクミンが含まれた「ウコンの力」を大量に飲んだり、同じくクルクミンの含まれた濃縮ウコンのサプリメントを商品に記載の摂取量以上に摂取するといったことは控えた方が賢明です。
(参考文献の健康食事典やwikiのクルクミンの解説によれば、食事からはごく少量のクルクミンしか体内に吸収されず、仮に過剰に摂取しても体外に排泄されるとのことです)
クルクミンの相互作用:
クルクミンの有害な相互作用
クルクミンには次の薬との間に有害な相互作用があることが知られています。
・血液凝固抑制薬(抗凝固薬・抗血小板薬・抗血栓薬)
クルクミンには血液の凝固を抑える作用があると考えられています。
そのため血液凝固抑制薬(抗凝固薬・抗血小板薬・抗血栓薬)を服用している人がクルクミンを摂取すると、あざや出血を生じる危険性があります。
そのため血液凝固抑制薬(抗凝固薬・抗血小板薬・抗血栓薬)を服用している人がクルクミン サプリメントやクルクミンが含まれているウコン サプリメントやウコン入り健康食品を摂取する際は事前に医師にご相談ください。
血液凝固抑制薬にはアスピリン・クロピドグレル・ジクロフェナク・イブプロフェン・ナプロキセン・ダルテパリン・エノキサパリン・ヘパリン・ワルファリンなどがあります。
・肝臓で代謝(分解)されやすいシトクロムP450 1A2に分類される薬(CYP1A2)
クルクミンには肝臓で代謝(分解)されやすいシトクロムP450 1A2に分類される薬(CYP1A2)を阻害する作用があるため薬の治療効果を弱めてしまう恐れがあります。
そのためシトクロムP450 1A2に分類される薬を服用している人がクルクミン サプリメントやクルクミンが含まれているウコン サプリメントやウコン入り健康食品を摂取する際は事前に医師にご相談ください。
シトクロムP450 1A2に分類される薬にはクロザピン・シクロベンザプリン・フルボキサミン・ハロペリドール・イミプラミン・メキシレチン・オランザピン・ペンタゾシン・プロプラノロール・タクリン・テオフィリン・ジロートン・ゾルミトルプタンなどがあります。
クルクミンの有益な相互作用
クルクミンには次の栄養成分との間に有益な相互作用があることが知られています。
・黒コショウに含まれる栄養成分ピペリン
クルクミンは黒コショウに含まれる栄養成分ピペリンと同時摂取することで腸管からの吸収率が高まるようです。
クルクミンの用途:
クルクミンエキス・クルクミン サプリメント
クルクミンの肝臓の病気・アルツハイマー病・アルコールの大量摂取を原因とした病気などへの効能を期待したクルクミンエキス・クルクミン サプリメントなどが販売されています。
*関連サプリメント・栄養成分ブログ:
クルクミンエキス(作成中)
クルクミン サプリメント(作成中)
着色料
クルクミンは たくあん・マスタードなどの食品の黄色い着色料としても利用されています。
クルクミンの摂取量・効能 参考文献:
機能性食品素材便覧-特定保健用食品からサプリメント・健康食品まで/薬事日報社
健康食品のすべて-ナチュラルメディスン・データベース/同文書院
最新栄養成分事典/主婦の友社