クロレラの相互作用:クロレラには抗血液凝固剤ワルファリン(クマジン)との相互作用があることが知られています。
クロレラの相互作用・効能についてまとめてあります。
クロレラの相互作用 目次:
クロレラとは
クロレラの名前の由来
クロレラの培養
クロレラの栄養
クロレラの効能
・クロレラのダイエットへの効能
・クロレラの循環器系への効能
・クロレラの消化器系への効能
・クロレラの神経系への効能
・クロレラの免疫系への効能
・クロレラの生殖器系への効能
・クロレラの内分泌系への効能
・クロレラの泌尿器系への効能
・クロレラの肝臓への効能
・クロレラの筋肉・皮膚・関節への効能
・クロレラの呼吸器系への効能
・クロレラの感染症・抗菌・抗ウイルスへの効能
・クロレラの癌(がん)への効能
・クロレラの歯・口腔内への効能
・クロレラのその他の効能
クロレラの臨床試験での効能
クロレラの効能の科学的有効性
クロレラの摂取量
クロレラの摂取量上限(過剰摂取基準)・副作用・安全性
・クロレラを摂取してはいけない人
・クロレラの過剰摂取による副作用
クロレラの相互作用
クロレラの利用法
・蛋白源
・クロレラエキス(クロレラ サプリメント)
・クロレラ青汁
・口臭予防
・着色料
・地球温暖化対策
クロレラの相互作用・効能 参考文献
スピルリナ クロレラほか、クロレラエキス・クロレラ サプリメント・クロレラ青汁・クロレラの相互作用・効能・栄養 解説本☆通販
クロレラとは:
クロレラとはクロレラ科クロレラ属の緑藻類に分類される海藻*の一種でビタミン・ミネラル・たんぱく質などの栄養が豊富に含まれているため、昔から健康食品として食べられてきました。
*関連健康食品ブログ:
海藻の効能
海藻の栄養
最近ではクロレラに豊富に含まれる葉緑素(クロロフィル)が注目され、抗酸化物質としての効能や免疫力を高める効能による癌(がん)予防に期待が寄せられています。
またクロレラには食物繊維も豊富に含まれておりダイエット・高コレステロール・高血圧などへの効能も期待されています。
クロレラの名前の由来:
クロレラという名前の由来は、ギリシャ語のchloros(クロロス、緑の意)と、ラテン語のella(エラ、小さいものの意)から合成されたもので、オランダの微生物学者バイリンクによって発見命名されたと言われています。
クロレラの培養:
クロレラは光合成能力が高く、空気中の二酸化炭素・水・太陽光とごく少量の無機質があれば大量に増殖します。
このクロレラの増殖力に注目したGHQが戦後の日本の食糧難の解消のために徳川生物学研究所というところにクロレラの大量培養を依頼したことがありました。
クロレラの大量培養の実験は無事成功しましたが、残念ながらコスト面やクロレラ独特の臭いが障害となり、クロレラの大量培養の道は閉ざされました。
しかしその後クロレラの豊富な栄養と効能の高さが人気を呼び、ピーク時の1994年には2000トンのクロレラが培養されました。
クロレラの栄養:
クロレラにはベータカロチン・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・ナイアシンなどのビタミンや、鉄分・カルシウム・マグネシウム・カリウムなどのミネラルや食物繊維・葉緑素(クロロフィル)などの栄養が多く含まれています。
クロレラの効能:
クロレラには次のような効能が期待されています。
(ただし必ずしも効能が科学的に確かめられているものばかりとは限りません)
クロレラのダイエットへの効能
・脂肪代謝を正常化し肥満を予防する効能(ダイエットへの効能)
クロレラの循環器系への効能
・高血圧への効能(血圧を下げる効能)
・抗酸化物質としてコレステロールの酸化を防止する効能
・造血作用を活性化する作用による貧血への効能
・高コレステロールへの効能(コレステロールを下げる効能)
・HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やす効能
・心臓病への効能
・脳卒中への効能
・低血糖(低血糖症)への効能
クロレラの消化器系への効能
・腸内の善玉菌(ビフィズス菌などの乳酸菌)を増やす効能
・消化を助ける効能
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療効果を高める効能
・大腸炎の治療効果を高める効能
・クローン病の治療効果を高める効能
・憩室炎の治療効果を高める効能
・便秘への効能
クロレラの神経系への効能
・ストレス性の潰瘍への効能
クロレラの免疫系への効能
・免疫系を刺激して白血球の数を増加させることにより免疫力を高める効能
・クロレラの細胞壁に含まれる多糖類のインターフェロンの産生を促し免疫力を高める効能
クロレラの生殖器系への効能
・月経前症候群(PMS)への効能
・月経不順への効能
クロレラの内分泌系への効能
・糖尿病への効能
クロレラの泌尿器系への効能
・腎臓の働きを高める効能
クロレラの肝臓への効能
・肝臓の働きを高める効能
・肝臓の解毒作用を高める効能
クロレラの筋肉・皮膚・関節への効能
・繊維筋痛症への効能
クロレラの呼吸器系への効能
・喘息の発作を減らす効能
クロレラの感染症・抗菌・抗ウイルスへの効能
・風邪予防への効能
・細菌やウイルスへの抵抗力を高め伝染性の病気(感染症)を予防する効能
・免疫系を刺激して白血球の数を増加させる作用によるHIV(エイズ)への効能
クロレラの癌(がん)への効能
・免疫系を刺激して白血球の数を増加させる作用による癌(がん)予防への効能
・癌(がん)の放射線治療の副作用から体を守る効能
・抗腫瘍作用による癌(がん)予防への効能
クロレラの歯・口腔内への効能
・口臭への効能
・腺病質の場合の骨歯の発育促進への効能
・妊娠中の女性(妊婦)・乳乳中の女性の骨歯の脆弱防止への効能
クロレラのその他の効能
・重金属や合成洗剤の中毒への効能
・老化防止への効能
・解毒作用を高める効能
・体を弱アルカリ性に変える効能
・スタミナ増強への効能
・疲労回復(滋養強壮)への効能
・虚弱体質への効能
・栄養失調への効能
クロレラの臨床試験での効能:
・軽症および境界域の高血圧患者に毎日1.5gのクロレラを6ヶ月間摂取させたところ、クロレラ摂取前に158mmHgだった収縮期血圧が144mmHgへ、93.7mmHgだった拡張期血圧が87.4mmHgへと下がった
・軽症および境界域の高血圧患者に毎日1.5gのクロレラを6ヶ月間摂取させたところ、総コレステロール値・中性脂肪値・血糖値・尿酸値が有意に下がり、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が有意に増加した
・軽症高脂血症(脂質異常症)患者にクロレラを毎日3g、3ヶ月間摂取させたところ、総コレステロール値が6%、LDLコレステロール値(悪玉コレステロール値)が11%下がった
(クロレラに含まれる難消化成分(多糖類)による効能と推定)
※上記の臨床試験のいずれでもクロレラの摂取による副作用は見られなかった
・ビタミン・ミネラルを豊富に含むことによる、クロレラの摂取による栄養状態の改善の効能(通常の食事で不足する栄養補給の効能)
※上記以外のクロレラの臨床試験での効能は十分な科学的実証がなされていないため不明です。
クロレラの効能の科学的有効性:
効能の有効性レベル3(効能の可能性が科学的に示唆)
・糖尿病の人の血糖値を下げる効能
・HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やす効能
・低血糖(低血糖症)への効能
※健康食品のすべて-ナチュラルメディシン・データベース日本対応版/同文書院による評価
クロレラの摂取量:
参考文献にクロレラの具体的な摂取量の基準は見当たりませんでした。
クロレラの摂取量上限(過剰摂取基準)・副作用・安全性:
参考文献にクロレラの具体的な摂取量上限(過剰摂取基準)の記述は見当たりませんでした。
ただしクロレラの安全性に関する次のような記述がありました。
クロレラを摂取してはいけない人
次に該当する人はクロレラの摂取により重篤な副作用を起こすか安全性が十分に確立されていないため、クロレラを摂取してはいけないとされています。
・妊娠中の女性(妊婦)
・授乳中の女性
・ヨウ素過敏症の人
・魚アレルギーの人
・免疫衰退の病気の人
クロレラの過剰摂取による副作用
クロレラを過剰摂取すると次のような副作用を生じる危険性があります。
・下痢
・悪心
・腹部膨張感(お腹の張り)
・緑便(クロレラに豊富に含まれる緑色の色素成分のクロロフィルによる副作用)
・胃痙攣
・喘息などの反応
・光過敏症(そのため色白の人がクロレラを摂取するときは日焼け止めの使用が推奨されています)
クロレラの相互作用:
クロレラには次の薬との相互作用があることが知られています。
・抗血液凝固剤ワルファリン(クマジン)
クロレラに豊富に含まれるビタミンKは抗血液凝固剤ワルファリン(クマジン)の治療効果を弱めてしまう恐れがあります。
ワルファリン(クマジン)を服用している人がクロレラを摂取する場合は必ず医師にご相談ください。
クロレラの利用法:
蛋白源
クロレラは非常に繁殖力が強く、また成分の60%が たんぱく質のため食糧難の時代には蛋白源として注目され、クロレラの大量培養の計画がたびたび持ち上がりました。
クロレラエキス(クロレラ サプリメント)
クロレラの抽出物(クロレラエキス)がサプリメント*・健康食品の原料として利用されています。
*関連サプリメント ブログ:クロレラ サプリメント(作成中)
クロレラ青汁
クロレラにはビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養が豊富に含まれているため青汁の原料として利用されています(クロレラ青汁*)。
(クロレラに熊笹**を加えた熊笹クロレラ青汁という青汁が人気のようです)
*関連健康食品ブログ:
クロレラ青汁(作成中)
**関連健康食品ブログ:
熊笹の効能
口臭予防
クロレラに豊富に含まれる葉緑素(クロロフィル)には口臭への効能が期待されているため、クロレラやクロレラから抽出されたクロロフィルが口臭予防を目的としたガムなどに配合されています。
着色料
クロレラに豊富に含まれる葉緑素(クロロフィル)が緑色の着色料として利用されています。
地球温暖化対策
クロレラは非常に繁殖力が強いことから、クロレラを大量培養して地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を吸収させる研究が進められています。
クロレラの相互作用・効能 参考文献:
機能性食品素材便覧-特定保健用食品からサプリメント・健康食品まで/薬事日報社
健康食品のすべて-ナチュラルメディシン・データベース日本対応版/同文書院
最新サプリメント事典/日本評論社
スピルリナ クロレラほか、クロレラエキス・クロレラ サプリメント・クロレラ青汁☆通販
クロレラの相互作用・効能・栄養 解説本