バナナはカリウムが豊富な果物です。カリウムの他にもマグネシウム・ビタミンB6・ビタミンCなどの栄養が多く含まれています。またドライバナナは、乾燥によりこれらの栄養が濃縮された大変栄養価が高い健康食品です。
バナナの栄養:
五大栄養素
バナナには五大栄養素のなかでもカリウムが豊富に含まれています*。カリウムの他にもマグネシウム・ビタミンB6・ビタミンCなどの栄養が多く含まれています。
カリウムには余分な塩分を排泄する作用がありますので、塩分を取り過ぎている日本人にとってバナナは積極的に摂りたい食品の一つです。
関連ブログ:カリウム(作成中)
*中サイズのバナナ1本で、約430mgのカリウムを摂取することができます。
五大栄養素以外の栄養
バナナには食物繊維が豊富なイメージがありますが、バナナに含まれる食物繊維の量は100gあたり1.1gと、けっして多くはありません。
ファイトケミカル
バナナの黄色の色素にはフラボノイド類が、香りにはオイゲノールというファイトケミカルが含まれています。
マウスを用いた実験により、バナナは果物の中で最も免疫力を高める効果が高いことが判りましたが、それはオイゲノールの働きによるものが大きいと考えられています。
また、バナナの免疫力を高める効果は熟したバナナほど大きいことも明らかとなっていますが、これは腐敗していないバナナを前提とした話と思われます。言うまでもないことですが、腐ったバナナを無理して食べても食中毒を起こすだけでしょうから。
*バナナのファイトケミカルのヒトへの作用については、まだ十分に明らかにされていません。
ドライバナナ(干しバナナ)の栄養:
バナナを乾燥させたドライバナナ(干しバナナ)は、水分が抜けることでバナナの栄養が約4倍に濃縮された栄養価が大変高い食品です*。
ドライバナナ1本(約40g)に、およそカリウム 500mg、マグネシウム 37mg、ベータカロチン270mg、ビタミンB6 0.5mg、パントテン酸 0.45mg、食物繊維 2.8gの栄養が含まれています。
*ビタミンCに限っては、ドライバナナの製造過程でほとんど失われてしまいます。
ドライバナナの食べ過ぎに注意!
栄養豊富なドライバナナですが、ドライバナナにはプルーンに匹敵する量の食物繊維が含まれています。そのため食べ過ぎると、お腹がかゆくなったり下痢になることがありますので十分ご注意ください。
バナナのアスコルビナーゼにも注意:
バナナにはアスコルビナーゼという、他の食品のビタミンCを破壊してしまう酵素が含まれています。このためミキサーでジュースを作るときなどは注意が必要です。
アスコルビナーゼには熱・酸に弱いという特性がありますので、ジュースに柑橘類を加えることでビタミンCの破壊を食い止めることができます。
またサラダにバナナを加える場合でも、柑橘類の果汁・お酢・ドレッシングを加えることで同様の効果を得ることができます。
※アスコルビナーゼは、にんじん・かぼちゃ・きゅうり・りんご などにも含まれています。
バナナ+牛乳で栄養バランス改善?
昔から「朝食には、バナナなだけでなく牛乳も一緒に飲むと栄養バランスが良くなる」と聞きますが、確かに一理あります。バナナと牛乳を一緒に摂ることには、次のようなメリットがあります。
カルシウム補給
バナナにはカルシウムがあまり含まれていませんので、牛乳を飲むことでカルシウム不足を補うことができます。
また、カルシウムとマグネシウムは2:1の割合で摂取するのが良いと言われています。バナナにはマグネシウムが豊富に含まれていますので、バナナと牛乳を一緒に摂ることでカルシウムとマグネシウムをバランスよく摂取することができます。
バナナのたんぱく質消化吸収促進効果
バナナは果物ですから、たんぱく質の含有量はけっして多くありません。牛乳を飲むことで、たんぱく質の不足を補うことができます。さらに、バナナにはプロテアーゼという たんぱく質の消化吸収を助ける酵素が含まれていますので一石二鳥です☆
バナナの栄養 参考文献:
最新栄養成分事典
栄養の基本がわかる図解事典
五訂増補 食品成分表
有機栽培バナナ@通販
バナナ健康食品@通販
バナナ健康読本
バナナケーキ・料理レシピ本♪
関連ブログ:バナナのカロリー