ビタミンB2とはリボフラビンとも呼ばれるビタミンで、皮膚や粘膜の健康維持・疲労回復の効果が期待でき、また糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変える際に欠かせない栄養素であるため不足・欠乏すると様々な欠乏症の症状が生じます。
ビタミンB2を多く含む食品にはレバー・うなぎ・牛乳・納豆などがあります。
ビタミンB2の効果・摂取量・不足・欠乏症・ビタミンB2を多く含む食品 目次:
ビタミンB2の効果・効能
・ビタミンB2の代謝系への効果・効能
・ビタミンB2の循環器系への効果・効能
・ビタミンB2の内分泌系への効果・効能
・ビタミンB2の肝臓への効果・効能
・ビタミンB2の皮膚への効果・効能
・ビタミンB2の感覚器への効果・効能
・ビタミンB2の肥満への効果・効能
・ビタミンB2の癌(がん)への効果・効能
ビタミンB2の効果・効能の科学的有効性
ビタミンB2摂取の臨床試験による効果
ビタミンB2の摂取量
ビタミンB2の摂取量上限(過剰摂取基準)
ビタミンB2を多く含む食品
ビタミンB2欠乏症
ビタミンB2の特に不足(欠乏)しやすい人
ビタミンB2の栄養機能食品表示
ビタミンB2の効果的な摂取の仕方
ビタミンB2の用途
ビタミンB2の効果・摂取量・不足・欠乏症・ビタミンB2を多く含む食品 参考文献
ビタミンB2の効果・効能:
ビタミンB2を含む食品やビタミンB2サプリメントには次のような効果・効能が期待されています。
ビタミンB2の代謝系への効果・効能
天然型ビタミンB6を補酵素型ビタミンB6(活性型ビタミンB6)へと変換する効果
ビタミンB2の循環器系への効果・効能
・動脈硬化の予防効果
・高脂血症(脂質異常症)の予防効果
ビタミンB2の内分泌系への効果・効能
・脂質代謝の促進効果
ビタミンB2の肝臓への効果・効能
・脂肪肝の予防効果
ビタミンB2の皮膚への効果・効能
・健康な皮膚や爪を作る効果
ビタミンB2の感覚器への効果・効能
・白内障の予防効果
ビタミンB2の肥満への効果・効能
・脂肪燃焼ダイエット効果
※ただし、ただビタミンB2を摂取すればどんどん脂肪が燃焼されるわけではなく、ダイエット運動を併用することが前提となります。
これはビタミンB2には脂肪をエネルギーに変える生理作用がありますが、B2が脂肪をエネルギーに変えるためには体がエネルギーを必要とする状態になることが必要となるためです。
ビタミンB2の癌(がん)への効果・効能
・過酸化脂質の分解作用による癌予防効果
ビタミンB2の効果・効能の科学的有効性:
効果・効能レベルA
サプリメント・栄養機能食品からのビタミンB2の摂取による皮膚・粘膜の健康維持効果
※機能性食品素材便覧-特定保健用食品からサプリメント・健康食品までによる評価
効果・効能レベル1(効果がある)
ビタミンB2欠乏症の治療・予防効果
効果・効能レベル3(効果の可能性が科学的に示唆)
・偏頭痛の予防効果
・白内障の予防効果
※健康食品のすべて-ナチュラルメディシン・データベース日本対応版/同文書院による評価
ビタミンB2摂取の臨床試験による効果:
・偏頭痛の人がビタミンB2を一日400mg摂取したところ、偏頭痛の症状が改善した
・高齢の女性がサプリメントでビタミンEとビタミンB1あるいはビタミンB2を高容量摂取したところ、老化による目の水晶体の濁りの進行が抑えられた
※これらの効果は病気の人に対する医師の処方によりビタミンB2を摂取した場合の効果ですので、独自の判断によるビタミンB2の過剰摂取にはくれぐれもご注意ください。
(後述するように参考文献によってはビタミンB2の過剰摂取の危険性が指摘されています)
ビタミンB2の摂取量:
ビタミンB2の一日の推奨摂取量は成人男性で1.6mg、成人女性で1.2mg、妊娠中の女性で1.4mg、授乳中の女性で1.6mgとされています。
ビタミンB2の摂取量上限(過剰摂取基準):
ビタミンB2の摂取量上限(過剰摂取基準)については参考文献に特に記載はありませんでした。
ただしビタミンB2の過剰摂取については参考文献により見解が異なっていました。
ビタミンB2の過剰摂取の心配はないとする文献もあれば、次のようなビタミンB2の過剰摂取の危険性を指摘する文献もありました。
・ビタミンB2を一日400mg摂取すると下痢や多尿になることがある
・ビタミンB2を一日30mg摂取すると吐き気・嘔吐が起こることがある
ビタミンB2を多く含む食品:
ビタミンB2を含む食品としてはレバー・肉・魚・牛乳・乳製品・卵・納豆*が挙げられ、特にビタミンB2を多く含む食品としては豚レバー・牛レバー・鶏レバー・やつめうなぎ・ウナギの蒲焼があります。
(豚レバー・牛レバーを50g食べるだけで、ビタミンB2の一日の推奨摂取量を摂取できます)
*納豆に含まれるビタミンB2は主に納豆菌**により作られたものであり、大豆や納豆以外の大豆食品にはビタミンB2はそれほど多く含まれていません。
**関連健康食品ブログ:ナットウキナーゼ・納豆菌を手軽に摂取?納豆ふりかけ(作成中)
ビタミンB2欠乏症:
ビタミンB2は糖質・脂質・たんぱく質(特に脂質)をエネルギーに変える際に欠かせない補酵素であり、したがってビタミンB2が不足すると様々な欠乏症の症状が表れます。
ビタミンB2欠乏症の症状としては次のようなものが知られています。
・貧血
・脂漏性皮膚炎
・肛門や陰部の皮膚の炎症
・成長障害(発育不全)
・口角炎・口唇炎
・皮膚炎
・激しいかゆみ
・目の充血
・眼精疲労
・髪の痛み
・肌荒れ
ビタミンB2の特に不足(欠乏)しやすい人:
次の病気に罹っている人はビタミンB2が不足(欠乏)しやすくなります。
・肝炎
・肝硬変
・胆管閉塞症
これらの病気に罹っている人以外にもスポーツ選手や肉体労働に従事している人など消費カロリーの多い人もビタミンB2の消費量が増えるため、ビタミンB2が不足(欠乏)しやすくなります。
また次の薬・成分はビタミンB2の吸収を阻害するため、これらの薬・成分を摂っている人もビタミンB2が不足(欠乏)しやすくなります。
・抗生物質
・精神安定薬(抗不安薬)
・副腎皮質ホルモン
・経口避妊薬
・痛風治療薬
・神経遮断薬
・メトクロプラミド
・フェノチアジン類
・アルコール
ビタミンB2の栄養機能食品表示:
ビタミンB2は栄養機能食品の栄養成分の一つで、ビタミンB2含有量0.33mg~12mgの栄養機能食品・サプリメントに限り「ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」との表示が可能となっています。
ビタミンB2の効果的な摂取の仕方:
ビタミンB2の吸収量には限界があるため(1回当たり25mg)ビタミンB2サプリメントなどで一度に大量のビタミンB2を摂取するよりもビタミンB2を含む食品(レバー・肉・魚・牛乳・乳製品・卵・納豆)やビタミンB2を多く含む食品(豚レバー・牛レバー・鶏レバー・やつめうなぎ・ウナギの蒲焼)を定期的に摂取する方が効率よくビタミンB2を摂取できます。
またビタミンB2には天然型ビタミンB6を補酵素型ビタミンB6(活性型ビタミンB6)へと変換する作用があるため、ビタミンB6を含む食品やビタミンB6サプリメントと同時摂取するとより効果的です。
ビタミンB2の用途:
ビタミンB2はサプリメント・栄養機能食品の他、食品添加物(オレンジ色の着色料)や栄養ドリンクの成分(疲労回復効果)としても使われています。
ビタミンB2の効果・摂取量・不足(欠乏症)・ビタミンB2を多く含む食品 参考文献:
栄養の基本がわかる図解事典/成美堂出版
最新栄養成分事典/主婦の友社
機能性食品素材便覧-特定保健用食品からサプリメント・健康食品まで/薬事日報社
健康食品のすべて-ナチュラルメディシン・データベース日本対応版/同文書院
ビタミンB2サプリメント・ビタミンB2入り健康食品☆通販