大麦の効果:大麦は食物繊維などの栄養を豊富に含み、高コレステロール・高血圧・高血糖・癌予防・ダイエットなどへの効果が期待されている健康食品です。
大麦の効果についてまとめてあります。
大麦の効果 目次:
大麦とは
大麦の品種
・二条大麦
・四条大麦
・六条大麦
・裸大麦
大麦の栄養
大麦の効果
・大麦の循環器系への効果
・大麦の消化器系への効果
・大麦の神経系への効果
・大麦の生殖器系への効果
・大麦の肝臓への効果
・大麦の皮膚への効果
・大麦の呼吸器系への効果
・大麦の感染症への効果
・大麦の癌(がん)への効果
・大麦のダイエットへの効果
・大麦のその他の効果
大麦の臨床試験での効果
大麦の効果の科学的有効性
大麦の摂取量
大麦の摂取量上限(過剰摂取基準)・副作用・安全性
・大麦を摂取してはいけない人
・大麦の芽(発芽大麦)を摂取してはいけない人
・大麦の摂取にあたって注意が必要な人
・大麦アレルギー
大麦の相互作用
大麦の用途
大麦の学名
大麦の効果・栄養 参考文献
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大麦とは:
大麦とはイネ科オオムギ属オオムギ種の植物で食物繊維などの栄養を豊富に含み、高コレステロール・高血圧・高血糖・癌予防・ダイエットなどへの効果が期待されている健康食品です。
大麦の品種:
大麦には二条大麦・四条大麦・六条大麦・裸大麦などの品種があります。
二条大麦
二条大麦は主にビールや麦茶の原料として利用されています。二条大麦で作られた麦茶は後述の六条大麦で作られた麦茶に比べて甘味があります。
四条大麦
四条大麦は他の大麦に比べてタンパク質が豊富な大麦です。四条大麦はかつてはビール作りに利用されていましたが現在その役割は二条大麦に取って代わられています。
六条大麦
六条大麦は主に麦茶の原料として利用されています。六条大麦で作られた麦茶は前述の二条大麦で作られた麦茶に比べて香ばしい味の麦茶に仕上がります。
裸大麦
裸大麦は昔から押麦(大麦の外皮を剥ぎ蒸気で加熱しローラーで平らに加工したもの)を白米に混ぜて麦飯にしたり、炒って粉に挽いてはったい粉(麦焦がし)にしたり、炒ったものを煎じて麦茶にするなど日常食として利用されてきましたが、現在は麦味噌(大豆とオオムギを発酵させた味噌)としての消費量が多くなってきています。
大麦の栄養:
大麦にはビタミンB1・ナイアシンなどのビタミンや銅などのミネラル・食物繊維などの栄養が多く含まれています。
大麦の効果:
大麦には次のような効果が期待されています。
(ただし必ずしも効果が科学的に確かめられているものばかりとは限りません)
大麦の循環器系への効果
・大麦の種子の高コレステロールへの効果
・大麦の種子のトリグリセリド(中性脂肪)の値を下げる効果
・高血圧への効果
・高血糖への効果
・動脈硬化・心臓病の予防効果
大麦の消化器系への効果
・大麦の煎液の消化を助ける効果
・大麦の煎液の胃を丈夫にする効果
・食欲不振への効果
・(特に大麦の種子の)下痢への効果
・大麦の発芽した種子(モルト)の腹部膨張感(お腹の張り)への効果
・大麦の発芽した種子の抽出液の胃腸虚弱への効果
・大麦の種子の胃炎・腸炎への効果
大麦の神経系への効果
・頭痛への効果
大麦の生殖器系への効果
・乳分泌過剰や授乳中止に伴う乳汁のうっ滞への効果
・大麦の発芽した種子の、乳房の張りによる痛みへの効果
大麦の肝臓への効果
・大麦の発芽した種子の肝炎への効果
大麦の皮膚への効果
・大麦の種子の腫れ物・おできへの効果
大麦の呼吸器系への効果
・(特に大麦の種子の)気管支炎への効果
・大麦の麦芽の抽出液の咳への効果
大麦の感染症への効果
・カンジダ感染症への効果
大麦の癌(がん)への効果
・癌予防への効果
(大麦はアメリカ国立癌研究所のデザイナーズフーズ・プログラムにおいて、発癌抑制効果の高い食品とされています)
大麦のダイエットへの効果
・体重減少(ダイエット*)への効果
・大麦に豊富に含まれる食物繊維による、満腹感をもたらし食欲を抑える効果
*大麦 関連ダイエット ブログ:ダイエット食品・カロリー・ダイエット運動日記
大麦のその他の効果
・滋養強壮への効果
大麦の臨床試験での効果:
・血液中の総コレステロール値・トリグリセリド(中性脂肪)値が高めの人が大麦を摂取したところ、総コレステロール値・トリグリセリド(中性脂肪)値が有意に低下した
大麦の効果の科学的有効性:
効果の有効性レベルB(一つの信頼できる調査において有効性を確認)
・高コレステロールへの効果
※機能性食品素材便覧-特定保健用食品からサプリメント・健康食品までによる評価
効果の有効性レベル3(効果の可能性が科学的に示唆)
・高コレステロールへの効果
・胃癌の予防への効果
※健康食品のすべて-ナチュラルメディシン・データベース日本対応版/同文書院による評価
大麦の摂取量:
参考文献に大麦の具体的な摂取量の基準は見当たりませんでした。
大麦の摂取量上限(過剰摂取基準)・副作用・安全性:
参考文献に大麦の具体的な摂取量上限(過剰摂取基準)や過剰摂取による副作用の記述は見当たりませんでした。
大麦を摂取してはいけない人
ただし次に該当する人は大麦を摂取してはならないとされています。
・グルテンにアレルギーを起こす人
・セリアック病(小児脂肪便症)の子供
大麦の芽(発芽大麦)を摂取してはいけない人
また次に該当する人は大麦の芽(発芽大麦)を摂取してはならないとされています。
・妊娠中・授乳中の女性
大麦の摂取にあたって注意が必要な人
また次に該当する人は大麦の摂取に当たって注意が必要とされています
・交感神経過敏の人
大麦アレルギー
また、まれに大麦の粉で喘息アレルギーを起こしたり、大麦を原料としたビールでアナフィラキシーショックを起こす人がいるそうです。
※ただし大麦から発芽した大麦若葉にはアレルギーの原因となるグルテンが含まれていませんので、小麦や大麦にアレルギーのある人でも大麦若葉や大麦若葉を原料とした大麦若葉青汁を摂取しても基本的にアレルギーの心配はないと思われます。
大麦若葉のアレルギー関連ブログ:
大麦若葉のアレルギーへの効能および大麦若葉のアレルギー
大麦の相互作用:
大麦と次の薬・栄養には相互作用があることが知られています。
・糖尿病治療薬
大麦には食物からの糖の吸収を抑えて血糖値を下げる作用があります。そのため糖尿病治療薬を使用している人が大麦を摂取すると、血糖値が下がりすぎて低血糖を引き起こす恐れがあります。
・交感神経作用薬
交感神経作用薬を服用している人が大麦を摂取すると交感神経作用薬の作用が増強され薬の副作用が出やすくなります。
・カルシウム・鉄
大麦に豊富に含まれる食物繊維はカルシウムや鉄などの栄養の吸収を妨げる可能性があります。
・一部の薬
大麦に豊富に含まれる食物繊維は一部の薬の吸収を妨げ効果を弱める可能性があります。
この大麦と薬との相互作用を避けるためには大麦と薬との摂取時間を1時間以上ずらす必要があるとされています。
大麦の用途:
大麦は漢方や生薬の原料としてのほか、シリアルやパン*(大麦パン)の材料として、また大麦を押麦にしたものが麦ごはん(麦飯)として食されたり、大麦を精白して炒った粉(麦焦がし)を菓子の材料にしたり、大麦を発芽させた麦芽をビールやウイスキーの旨味を出すのに使われたり(モルト)水飴の材料にしたり、六条大麦・二条大麦が麦茶の原料として使われるなど大麦の用途は多岐にわたっています。
(麦ごはん(麦飯)は食物繊維を大変多く含んだ健康食品です)
*大麦 関連ブログ:パン屋・菓子パンブログ
また大麦の若葉(大麦若葉*)を粉砕して粉末にしたものが青汁の原料として使われたり(大麦若葉青汁**)、大麦若葉の抽出物(エキス)がサプリメント(大麦若葉サプリメント***)・健康食品の原料として使われています。
*大麦 関連健康食品ブログ:大麦若葉の効能
**大麦 関連健康食品ブログ:大麦若葉 青汁の効果
***大麦 関連サプリメント ブログ:大麦若葉サプリメントの効能
大麦の学名:
大麦の学名はHordeum vulgareです(オオムギ属オオムギ種の意)。
大麦の効果・栄養 参考文献:
機能性食品素材便覧-特定保健用食品からサプリメント・健康食品まで/薬事日報社
健康食品のすべて-ナチュラルメディシン・データベース日本対応版/同文書院
五訂増補食品成分表
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