海藻はミネラル・食物繊維などの栄養が豊富で、悪玉コレステロールを下げる・便秘解消などの様々な効能が期待されている健康食品です。
海藻の栄養 目次:
海藻の栄養(栄養素)
海藻の種類
・褐藻類の海藻
・紅藻類の海藻
・緑藻類の海藻
海藻の効能
・海藻の循環器系への効能
・海藻の消化器系への効能
・海藻の内分泌・代謝系への効能
・海藻の肝臓への効能
・海藻の皮膚への効能
・海藻の癌(がん)への効能
・海藻の歯・口腔内への効能
・海藻のその他の効能
海藻の臨床試験での効能
海藻の効能の科学的有効性
海藻の摂取量
海藻の摂取量上限(過剰摂取基準)・食べ過ぎによる副作用・安全性
・海藻の食べ過ぎによる甲状腺異常の副作用の危険性
海藻の相互作用
海藻エキスの特定保健用食品表示
海藻の用途
海藻の栄養 参考文献
海藻の栄養(栄養素):
海藻にはカルシウム・亜鉛・ヨウ素(ヨード)などのミネラルや、アルギン酸ナトリウム・アルギン酸カリウム・アルギン酸カルシウム*などの食物繊維や、多糖類のフコイダン・フノラン**、アミノペプチドの海苔ペプチド・わかめペプチド***などの栄養(栄養素)が多く含まれています。
*関連健康食品ブログ:
アルギン酸ナトリウムの効能・効果
アルギン酸カリウムの効能・効果
アルギン酸カルシウムの効能・効果
**関連健康食品ブログ:
フコイダンとは
フコイダンの効果
フノランとは
***関連健康食品ブログ:
海苔ペプチド
わかめペプチド
海藻の種類:
海藻には大きく分けて褐藻類・紅藻類・緑藻類の種類があり、それぞれ次のような種類の海藻があります。
褐藻類の海藻
ウミトラノオ、昆布(コンブ)、ひじき、ヒバマタ、ホンダワラ、もずく、ラッパモク、ワカメ
紅藻類の海藻
アサクサノリ、天草(テングサ)
緑藻類の海藻
アオサ、青海苔(アオノリ)、カサノリ、サボテングサ、フサイワヅタ、ミル
海藻の効能:
海藻には次のような効能が期待されています。
(ただし必ずしも効能が科学的に確かめられているものばかりとは限りません)
海藻の循環器系への効能
・海藻エキスの高血圧への効能
・海藻エキスの血管年齢を若返らせる効能
・海藻エキスの血中コレステロールを下げる作用による高脂血症(脂質異常症)への効能
・海藻エキスの動脈硬化の予防への効能
・海藻のフノリの有効成分フノランの高血圧への効能(ただし動物実験のレベル)
・海藻のフノリの有効成分フノランの動脈硬化指数の大幅な改善効果(ただし動物実験のレベル)
・海藻のフノリの有効成分フノランの血中ナトリウムを低下させる効能(ただし動物実験のレベル)
・海藻エキス(水溶性食物繊維アルギン酸ナトリウム)の、コレステロールの吸収を妨げる効能
・海藻エキス(わかめペプチド・海苔ペプチド)の高血圧への効能
海藻の消化器系への効能
・海藻エキス(寒天抽出物の食物繊維)の、お腹の調子を整える(整腸への)効能
・海藻エキス(水溶性食物繊維アルギン酸ナトリウム)の、お腹の調子を整える(整腸への)効能
・海藻エキス(フコイダン)の、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因となるピロリ菌が胃壁に付着するのを阻止する効能
・海藻エキス(水溶性食物繊維アルギン酸ナトリウム・アルギン酸カリウム)の便秘への効能
海藻の内分泌・代謝系への効能
・海藻のフノリの高血糖への効能(ただし動物実験のレベル)
・糖尿病への効能
海藻の肝臓への効能
・海藻エキス(フコイダン)の肝機能強化への効能
・海藻エキス(フコイダン)の肝炎への効能
海藻の皮膚への効能
・海藻エキス(アルギン酸ナトリウム・アルギン酸カリウム)の皮膚に付着した老廃物を除去する効能
海藻の癌(がん)への効能
・海藻エキス(フコイダン)の癌細胞の自殺(アポトーシス)を促し癌の増殖を抑える効能
・海藻エキス(フコイダン)の、胃癌の原因となるピロリ菌が胃壁に付着するのを阻止する効能
・海藻のフノリの癌の発育抑制・延命への効能(ただし動物実験のレベル)
・乳癌の予防への効能
・海藻エキス(アルギン酸カリウム)の大腸癌の予防への効能
海藻の歯・口腔内への効能
・海藻のフクロノリ抽出物フノランの歯を丈夫にする効能
海藻のその他の効能
・バセドー病への効能
・食欲不振への効能
・海藻に含まれる食物繊維の、満腹感の持続によるダイエットへの効能
・海藻エキス(フコイダン)の生活習慣病予防への効能
・海藻エキス(フコイダン)の老化予防への効能
海藻の臨床試験での効能:
・健常な女性が海藻エキス(アルギン酸ナトリウム)を1日4g、3週間摂取し続けたところ、排便回数・排便日数ともに有意に増加した
・便秘気味の人が海藻エキス(アルギン酸ナトリウム)4gを含むスープを摂取したところ、排便回数の増加、便の性状の改善が見られた
・健常な男女で海藻麺(寒天麺)とサイリウム麺*の比較試験をしたところ、寒天めんを摂取した人の方が排便回数・排便量が有意に増加した
*関連健康食品ブログ:
サイリウムとは
海藻の効能の科学的有効性:
効能の有効性レベルA(複数の信頼できる調査において有効性を確認)
・海藻エキス(アルギン酸ナトリウム)の高脂血症(脂質異常症)への効能(コレステロールを下げる効能)
・海藻エキス(フクロノリ抽出物)の歯の健康への効能
・海藻エキス(わかめペプチド・海苔ペプチド)の高血圧への効能
※機能性食品素材便覧-特定保健用食品からサプリメント・健康食品までによる評価
海藻の摂取量:
参考文献に海藻の具体的な摂取量の基準は見当たりませんでした。
海藻の摂取量上限(過剰摂取基準)・食べ過ぎによる副作用・安全性:
海藻エキスの一種アルギン酸ナトリウムの摂取量上限(過剰摂取基準)は体重1kgあたり男性0.27g、女性0.34gとされています。
これ以上のアルギン酸ナトリウムを過剰摂取すると軟便などの副作用を引き起こす可能性があります。
海藻の食べ過ぎによる甲状腺異常の副作用の危険性
また海藻にはヨウ素(ヨード)が多く含まれていますが、ヨウ素の過剰摂取は甲状腺異常などの副作用を引き起こす可能性があります。
そのため海藻の食べ過ぎは甲状腺異常などの副作用を引き起こす危険性がありますので注意が必要です。
特に昆布にはヨウ素が大変多く含まれていますので、昆布の食べ過ぎにはくれぐれもご注意ください。
昆布の食べ過ぎの副作用関連ブログ:
とろろ昆布ダイエットの危険性
海藻の相互作用:
参考文献に海藻と薬・サプリメント・健康食品・他の食品との相互作用の記述は見当たりませんでした。
海藻エキスの特定保健用食品表示:
海藻エキスには次のような特定保健用食品表示が認められています。
・海藻由来の水溶性食物繊維アルギン酸ナトリウムを関与成分とする特定保健用食品・サプリメントへの「お腹の調子を整える」「コレステロールの気になる方に適する」旨の表示
・海藻の寒天を関与成分とする特定保健用食品・サプリメントへの「お腹の調子を整える」旨の表示
・海藻由来の水溶性食物繊維アルギン酸ナトリウムを関与成分とする特定保健用食品・サプリメントへの「コレステロールを吸収しにくくする」旨の表示
・海藻エキスの一種、わかめペプチド・海苔ペプチドを関与成分とする特定保健用食品・サプリメントへの「血圧が高めの人に適した食品である」旨の表示
※海藻エキス関連ブログ:
海藻エキスとは
海藻エキスの効果(作成中)
海藻の用途:
海藻は食品としての利用(最近は海藻麺というダイエット食品もあるようです)のほか、薬の原料、アイスクリームや化粧品の増粘剤、肥料・バイオ燃料の原料としても使われています。
また海藻エキスには様々な効能が期待されているため、特定保健用食品などの健康食品・サプリメントに配合されているほか、シャンプー(海藻シャンプー)・石けん(海藻石けん)入浴剤などにも配合されています。
海藻の栄養 参考文献:
機能性食品素材便覧-特定保健用食品からサプリメント・健康食品まで/薬事日報社
最新栄養成分事典/主婦の友社
栄養の基本がわかる図解事典/成美堂出版
健康食事典/朝日新聞社
海藻サラダ・海藻麺ほか、海藻健康食品☆通販
海藻シャンプー・海藻石けん・海藻サプリメント通販
海藻図鑑・海藻の栄養・海藻料理レシピ解説本