野菜ジュースには、ビタミン・ミネラルなどの栄養素を効率的に摂取できる反面、野菜ジュースに頼り過ぎることは、不溶性食物繊維の摂取不足につながり、生活習慣病や太る原因となります。
野菜ジュースは野菜の代わりになる？
よく野菜ジュースの売り文句として「コップ1杯に○○グラムの野菜を凝縮」という表現を目にします。そのため野菜を食べる代わりに野菜ジュースを飲んでいらっしゃる方もおおいのではないでしょうか。
しかし実際は、野菜ジュースに野菜の栄養がすべて含まれているわけではありません。
野菜ジュースのデメリット：
野菜ジュースはその製造過程において、野菜の細胞壁の主成分であるセルロース（不溶性食物繊維の一種）が取り除かれています。そのため野菜ジュースからは、不溶性食物繊維の持つ様々な健康維持・増進効果を得ることができません。
※不溶性食物繊維には適量を摂取することにより、便秘解消・腸内環境改善・肥満予防（関連ブログ：咀嚼ダイエット）・有害物質の排泄・虫歯予防などの効果が期待されます。
野菜ジュースのメリット：
一方、野菜ジュースには野菜料理にはないメリットもあります。野菜ジュースは不溶性食物繊維を除かれ「かさ」が減った分、野菜のそれ以外の部分については一度にたくさん摂れますので、ビタミン・ミネラル類を効率的に摂取することができます。
ただし野菜ジュースだけでは脂溶性ビタミンの吸収率が悪くなりますので、脂肪を含む食品も一緒に摂ることをお勧めいたします。
以上のように野菜ジュースには野菜の栄養がすべて含まれているわけでありませんので、野菜の代わりにはなりません。
あくまで野菜を食べることを食生活の基本として、野菜ジュースはその補完と考えるべきでしょう。
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