巷に氾濫しているダイエット商品の中には、本来スポーツ選手に有効な成分が主体のものがあり、時としてそのことを商品の売り文句にしてものも少なくありません。
「スポーツ選手に効果がある(愛用している)→ダイエットにはもっと?効果がある」
一見もっともらしい理屈ですが、必ずしも正しいとは限りません。
このことはスポーツ選手の目的を考えた時に明らかとなります。
短距離走やウエイトリフティングなどのスポーツは、瞬間的に大きなパワー(筋力)を必要としますが、大きな筋力を発揮するためには(特に速筋の)筋肉量を可能な限り増やす必要があります。
ここには体重制限のあるスポーツの場合を除いて、ダイエットという発想は存在しません。
この分野のスポーツ選手向けに開発された商品が「ダイエットに効果的」と宣伝されることが多いようです。
マラソンのように有酸素運動を長時間行うスポーツではスタミナの維持が問題となりますが、これには体内の糖質の量には限りがあることが関係しています。
体内に蓄えられている糖質のエネルギーは1,500〜2,000キロ カロリーに過ぎず、これはマラソンを走り切るために必要なエネルギーの2,500キロ カロリーを下回っています。一方、脂質には数万〜十数万キロ カロリーものエネルギーが蓄えられています。
またダッシュ時に使われるエネルギー源は主として糖質です。
このような理由から、運動時にいかに脂肪の燃焼比率を増やして糖質の消費量を節約しスタミナを維持できるかが勝負に大きく影響してきます。
したがって有酸素運動を伴う競技のスポーツ選手にとって、脂肪燃焼(実際は脂肪分解)を促すサプリメントやドリンクなどの摂取は、ドーピングに引っ掛からない場合に限っては非常に有効な手段となります。
一方、脂肪分解促進物質を摂取してもダイエットについては、残念ながら直接的な効果は期待できません。
以前に「脂肪燃焼と脂肪分解の違い@シンプルダイエット♪」でも書きましたように、中性脂肪が脂肪酸に分解されても(運動などによって)エネルギー需要が増加しなければ元の中性脂肪に戻ってしまいますし、運動した場合でも「運動量が同じ」であれば燃焼比率が異なるだけでトータルの消費カロリーが増えるわけではありません(脂肪の燃焼割合が増えた分だけ、食事の際に摂取した糖質が脂肪蓄積に回ることで相殺されます)。
結局、脂肪燃焼促進サプリメント・ドリンクのダイエット効果は、
1. 脂肪分解促進物質を摂取すると(僅かですが)運動時の糖質の消費量を節約できる
2. 糖質の消費量を節約できたことでスタミナが増したり、疲労を感じづらくなる
3. これまでより運動負荷を上げることや長時間の運動が可能となる
4. 結果として消費カロリーが増える
ことにあります。
運動時における糖質の減少から来る辛さを低減し、高負荷運動や長時間運動を可能にしてくれるのが脂肪燃焼促進サプリメント・ドリンクの本当の効果と考えられます。
関連ページ:お勧めはヴァームウォーター☆スポーツドリンク:ダイエット運動
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