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超回復と筋肥大の効果@筋力・筋肉トレーニング

筋力・筋肉量増大の要因:

筋力トレーニングによる筋力・筋肉量の増大は、次の2つの要因によって起こります。

1. 筋肥大

筋肉量増大の一つ目の要因は筋肥大と呼ばれるもので、筋肉組織の断面積の増大によってもたらされます。つまり、一つ一つの筋肉が太くなることです。
筋肥大は筋力トレーニングを1ヶ月以上続けてはじめて起きる現象です。したがって、見た目にも筋肉がついてきたと感じられるためには、少なくても1ヶ月以上トレーニングを継続する必要があります。

2. 超回復

もう一つの要因は、超回復と呼ばれるものです。これは高強度の筋力トレーニングによって筋肉に微細な損傷が生じ、その回復過程で筋線維数(筋肉組織の数)が増える現象です。

超回復の過大評価:

これまでの筋力トレーニング理論では、2の超回復の効果が重視されてきたようです。なかには「筋肉量の増大は超回復によって起こる」とする理論もありました。
しかし最近の研究で、筋力・筋肉量の増大に対する超回復の貢献度は「極めて小さい」ことが判ってきました(ストレングス&コンディショニング〈1〉理論編 P.12)。

ダイエット・健康増進に超回復は不要:

超回復の効果が僅かなものであることが明らかとなった以上、スポーツ選手は別として*、ダイエットや健康増進を目的として筋力トレーニングする方にとって、超回復はさして重要なものではありません。いえ、むしろリスクがあるとさえ言えます。
実際の筋力トレーニングにおいて、超回復が起こる適切な運動強度を知ることは大変難しく、過度の運動負荷は(微細な、ではなく)重大な筋肉の損傷を招きかねないからです。
*スポーツ選手の場合、たとえ僅かなものであっても超回復による筋力の差が勝敗を分ける可能性は十分にあります。



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