減らすべきは炭水化物よりも飽和脂肪酸と考えるカウンセラー・写真家のダイエット・カロリーブログ

脂肪燃焼と脂肪分解の違い@ダイエット

巷で言われる脂肪燃焼効果とは、実際には脂肪分解の促進を意味しているようです。残念ながら、脂肪は分解しただけではなくなりません。
脂肪分解効果を活かすには、やはり運動などによってエネルギー消費も増やす必要があります。

脂肪燃焼と脂肪分解は違う:

巷には、脂肪燃焼スープ、脂肪燃焼サプリメントなど、脂肪燃焼効果を謳ったダイエット商品が氾濫しています。また、脂肪燃焼効果のある食材も次々と見つかっています。
ところが、これらのダイエット商品や食材の説明をよく読むと、どうも脂肪燃焼とは脂肪分解のことを指しているようです。

脂肪分解→脂肪燃焼のメカニズム:

脂肪は次のようなメカニズムによってエネルギーに変化します。
1. 脂肪(中性脂肪)が脂肪酸とグリセロールに分解
2. 脂肪酸が筋肉に取り込まれる。
3. さらに筋肉の中のミトコンドリアに入って、ベータ(β)酸化によりアセチルCoAに変えられる。
4. アセチルCoAが、TCAサイクル(クエン酸回路)と呼ばれるメカニズムによりATP(エネルギーの元のようなもの)に変えられて、最終的にエネルギーとして使われる。
このように、脂肪を燃焼させるには非常に手間がかかります(実際には、もっと多くの段階があります)。

脂肪を分解させるだけでは効果がない(T_T)

一般に言われている脂肪燃焼(実は脂肪分解)効果は、脂肪燃焼メカニズムの一番最初の段階、脂肪が脂肪酸に分解されるプロセスを促進するに過ぎません。
そして、2番目以降の反応も促進されるためには、運動や食事(消化にエネルギーを必要とする)などによって、脂肪酸の利用量が増える(=エネルギー消費が増える)必要があります*
いくら脂肪分解促進物質によって脂肪を脂肪酸に分解しても、その脂肪酸の使い道がなければ、いずれまた脂肪に戻ってしまいます(T_T)
*安静時では、脂肪の脂肪酸への分解量は、脂肪酸の利用量の2倍にもなります。ジッとしている状態では、脂肪酸は余っているのです。

「脂肪分解・燃焼メカニズム」参考文献:

エネルギー代謝を活かしたスポーツトレーニング 講談社



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