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逆転移の夢分析@精神分析

教育分析の日の朝見た逆転移に関する夢。逆転移については頭では理解していたつもりでしたが…夢分析してみると意外な盲点が明らかとなりました。

逆転移の夢:

スーパーバイザーとの教育分析の日の朝、次のような夢を見ました。
サイゼリア。年配の男性と逆転移について話している。
逆転移を心理カウンセリングに利用するのは良くない。

逆転移の心理カウンセリングへの活用:

逆転移とは精神分析の用語で「精神科医や心理カウンセラーが、自分の心理的問題をクライエントに投影する現象」を指し、従来は治療に有害なものとされていましたが、近年は「患者側の病理によって治療者の中に引き起こされる逆転移もあり、そうした逆転移は治療的に活用できる」とする考え方も出てきました。
しかし私は以前に、逆転移を心理カウンセリングに活用して失敗した経験を持っていたため、以後は逆転移の活用に対しては慎重な姿勢をとっていました。
そのため冒頭の夢の内容は腑に落ちないものでした。「言われなくても分かっていることを、なぜ夢に見る必要があるのか」と。

逆転移の夢分析:

疑問を抱えたまま教育分析へ。時間が余ったため、懸案の逆転移の夢分析をスーパーバイザーにお願いしました。
いろいろと逆転移について話し合ううちに、スーパーバイザーから。
「純粋にクライエントの病理のみから生じる逆転移は存在しない。カウンセラーの心の中に生じるあらゆる感情には、必ずカウンセラーの個人的な部分が反映されている」
というような趣旨の指摘を受けました。
私はこのことを本当には理解していなかったような気がします。たとえ無意識にせよ、心のどこかに「逆転移はクライエントの問題の現れなのだから、カウンセリングの場で活用すればクライエントの役に立つはずだ」との考えがあったように思います。
夢は逆転移について教育分析の場で話し合うためのきっかけを(教育分析の日の朝という)これ以上ないタイミングで与えたのでした。
逆転移 解説本リスト
夢分析 解説本リスト

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