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自由連想法による夢分析からの洞察:

記憶の曖昧さを実感…

介護老人保健施設で高齢者虐待?の悪夢@夢日記および介護老人保健施設の奇妙な夢@夢日記の夢に対する自由連想法による夢分析(記憶の曖昧さを実感-自由連想法による夢分析・治療)から、記憶というものがいかに曖昧で当てにならないものであるのかを思い知らされました。
この記憶の曖昧さ、言葉を変えれば記憶の相対性は、最近の脳科学や認知科学・認知心理学などによる研究から徐々に明らかとなってきています。
それらの実験結果によれば、記憶というものは外部環境からの情報や気分などの影響によって簡単に変化してしまう可能性があるようです。
そして今回の記憶の曖昧さを痛感させられた自由連想法による夢分析の体験は、それまで知識としてはあってもいまいち実感に乏しかった社会構成主義の「心理カウンセリング(夢分析もまったく同様)の場で起こっているのは事実や真実の発見ではなく、クライエントと心理カウンセラーによる意味の創造や再構成」との考えに共感を覚え、またその社会構成主義の考えの影響を強く受けているナラティブセラピーに再び興味を引かれるきっかけとなりました。

記憶や自己洞察も創造や再構成の産物の可能性

これまでの私は自由連想法による夢分析や自己分析によって新たに想起された出来事についてそれを「忘却ないし防衛機制により無意識に抑圧されていたことを思い出した」と感じ、また新たな自己洞察についても同じく無意識に抑圧されていた考えなり感情が意識化されたものと確信していました。
しかしこれらの記憶や自己洞察も上述の社会構成主義の考え方を取り入れれば、それは無意識の中にもともと存在していたのではなく、夢分析や自己分析のプロセスの中で創造ないしは再構成(新たに意味づけ)された産物である可能性があります。
したがって社会構成主義の考え方によれば夢分析や自己分析で行われる作業についても根本的な修正を迫られることになりそうです。
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