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恋人の夢占いのページです。恋人の夢の無意識の心理学的意味、および恋人の夢の支配-従属・虐待関係の暗示についてまとめてあります。

夢占い 恋人の夢-虐待との関連 目次:

夢占い 恋人の夢
夢見手の心の中の「恋人のイメージ」の象徴
「恋人のイメージ」と「現実の恋人」とのギャップ
 ・過度の期待・理想化
 ・恋人へのネガティブな心理の投影や抑圧
デートDVなど恋人間の虐待関係の原因を被害者の心理に求める傾向
恋人間の虐待関係への別の解釈
恋人からの虐待の被害者として理解することの治療的効果
恋人の夢の意味を探る夢分析の方法
夢診断・夢分析のご案内
心理カウンセリングのご案内
私的 恋人の夢日記
恋人の夢の意味 関連夢占い

夢占い 恋人の夢:

恋人の夢には心理学的に次のような意味があると考えられます。

夢見手の心の中の「恋人のイメージ」の象徴

恋人の夢を見た場合、多くの方は先ず(意識的・無意識的に)夢の中の恋人を現実の恋人に移し変えて夢の意味の解釈を試みるのではないでしょうか。
たとえば「なぜ恋人がこんなことを…」といったように…
精神分析その他の心理学の夢理論では、恋人に限らず身近な人(心理学での重要な他者)が夢に登場した場合、その夢の中の人物は現実の人物、より正確には夢見手が心の中で抱くその人物のイメージを象徴していると考えられています。
私自身の過去の夢分析を振り返りましても「夢の中の親しい人物=その人物に対して抱く私の意識的・無意識的なイメージ」であることがほとんどです。
したがいまして恋人の夢は、何らかの意味で夢見手の心の中の恋人のイメージを象徴していると考えて差し支えないと思います。
そしてこのような考えからは恋人の夢は極めて個人的な意味合いが強い夢と考えられ、したがって夢占いのような一般的な意味はあまり意味をなさないことになります。
恋人の夢の意味を探る夢分析の方法に恋人の夢の個人的な意味を探る方法をいくつか掲載させていただきました。
もしその恋人の夢が重要に思えるようでしたら、ぜひお試しくください☆
もっともこれだけでは夢占いのブログになりませんので、ある程度普遍性があると考えられる恋人の夢の意味についても、いくつか掲載させていただきます。

「恋人のイメージ」と「現実の恋人」とのギャップ

もし夢の中の恋人が現実の恋人と非常に異なるように思えた場合、その恋人の夢は「現実の恋人」と夢見手の心の中の「恋人のイメージ」との間にギャップがあることを示している可能性があります。
この場合、恋人の夢は夢見手の中の「恋人のイメージ」を非常に誇張した形で表現していると考えられます。

過度の期待・理想化

具体的には、もし夢の中の恋人が現実の恋人よりも遥かに好ましい人物として描かれている場合、その恋人の夢は夢見手が恋人に対して過度の期待を抱いている、言葉を変えれば理想化していることを暗示している可能性があります。

恋人へのネガティブな心理の投影や抑圧

反対に夢の中の恋人が嫌悪したくなるほど酷い人物として描かれている場合、その恋人の夢は次のような心理状態を示している可能性が考えられます。
・別の重要な人物への嫌悪感を恋人へ向けている可能性
・恋人へのネガティブな気持ちを意識しないようにしている可能性
一つ目の恋人の夢の解釈は精神分析で投影と呼ばれる心の働きを示していますが、多くの場合もともとの人物(典型的なのは親など目上の人物)には怖くてとても表現(ときには感じることさえ)できないような感情を別の人物(この場合、恋人)に向け変えるという形を取るようです。
二つ目の恋人の夢の解釈は同じく精神分析で抑圧と呼ばれる心の働きですが、もしこの解釈がとても腑に落ちる場合、それは夢見手と恋人との間に支配-従属関係と呼べるような非常に不平等な人間関係が築かれている可能性や、酷くすれば言葉の暴力などの心理的虐待や肉体的暴力などの身体的虐待・性的虐待などの存在が示唆されます。デートDVなどはその典型です。

デートDVなど恋人間の虐待関係の原因を被害者の心理に求める傾向

少々夢占いの話から外れてしまいますが、二つ目の恋人の夢の解釈の恋人への怒りなどの感情の抑圧は、しばしば支配-従属関係あるいはデートDVも含めた心理的・身体的(性的)な虐待関係が長期的に持続するケースでよく見られます。
そしてそのようなケースの場合、多くの心理学の理論ではそれらの不平等で虐待的な人間関係の原因を(加害者の心理ではなく)次のような被害者の病的な心理とする傾向があるようです。
・虐待被害者の加害者から見捨てらる不安(見捨てられ不安)
・「この人(恋人)を救えるのは自分しかいない」などの過度に母性愛的?救世主的な願望
一つ目の解釈は、詳しい事情を知らない部外者から見れば「いつでも逃げられるはずなのにあえて逃げないのは、きっと被害者の方が逃げたくない、もっといえば依存しているからに違いない」など被害者の方にも何らかの問題があるとの考えから生じます。
そして二つ目の解釈は(決して多くはないのですが)実際にそのようなことをおっしゃる被害者の方の存在がその根拠となっています。

恋人間の虐待関係への別の解釈

しかしこのような虐待の被害者の心理に原因を求める解釈とは別に、トラウマのバイブルと称されるハーマンの『心的外傷と回復』ではまったく異なる解釈が提示されています。
「心的外傷と回復」によれば、一つ目の解釈のような一見病的に見える依存は、虐待者からの強迫(ex.罰として見せしめに家族や周囲の人を酷い目に合わせてやる)や罪悪感に訴える非難(ex.見捨てる気か、死んでやる)の影響、あるいは長期間虐待的な関係に晒され続けたために希望が完全に失われてしまい無防備になった結果、諦めから虐待者の意のままになってしまっているケースなどが挙げられています。
また二つ目の解釈の母性愛的・救世主的な願望についても心理カウンセリングなどで詳しくお話を伺えば、過去の度重なる虐待関係の影響から「そのような人とも良好な人間関係を築けなければ、誰ともまともな人間関係を築くことができない」との信念が生じている、つまりそれは健全な人間関係を築くための必死の努力などであることが明らかとなったりします。

恋人からの虐待の被害者として理解することの治療的効果

はたしてどちらの側の解釈が正しいのかは部外者の私には分かりません。
しかし心理カウンセリングでの経験から一つだけ言えることは(事実はどうあれ)心理カウンセリングの場でクライエントさんのお話を聞く場合、自分が詳しい事情を何も知らない部外者であることを自覚し、何も知らないのであるからクライエントさんの話を疑う正当な根拠もないことを自覚した上でお話を伺えば、クライエントさんは紛れもなく恋人からの虐待の被害者として理解されます。
そしてそのように理解することは、恋人間の虐待関係の原因をクライエントさんの病的な心理に求める解釈よりも遥かに治療的な効果をもたらすということです。
反面、恋人間の虐待関係の原因をクライエントさんの病的な心理に求める解釈は、治療的な効果があまり望めばかりか、悪くすれば比喩的な意味でトラウマ(恋人から受けた虐待による心的外傷)の再体験ともなりかねません。
※隠れたフェミニズム魂が働いたためか、例によって恋人の夢占いから大きく脱線してしまいました^^;

恋人の夢の意味を探る夢分析の方法:

話を恋人の夢の意味に戻します。夢見手の心の中の「恋人のイメージ」の象徴でも触れましたように、恋人のような身近な人の登場する夢には、夢占いのような普遍的な意味よりも夢見手の個人的な事情が色濃く反映されています。
そこで簡単なのもですが、この夢占いのブログをご覧の皆様個々人の夢の意味を探索できるような夢分析のワークをご用意させていただきました。
具体的には次のようなことを考えて見ます。
・もし自分が恋人に対して、夢に現れた恋人のようなイメージを抱いているとしたら?
・もし現実の恋人が夢に現れた恋人のような人物だったとしたら?
これらの問いから、どんなことを感じますか? またそれに対してどんな行動を起こすと思われますか?
上手く行けば、これまでハッキリとは自覚されなかった恋人に対するご自身の考えや気持ち、あるいは恋人の意外な一面に気づくきっかけになるかもしれません。

夢診断・夢分析のご案内:

以上、あくまで私個人の考えにより恋人の夢の心理学的な意味と簡単な夢分析の方法、およびデートDVなど恋人間で見られる支配-従属・虐待関係について考察してみました。
恋人の夢の「より個人的な意味」をお知りになりたい方は夢診断・夢分析をご利用ください。

心理カウンセリングのご案内:

恋人からの虐待に限らず心的外傷を受けた方に心理カウンセリングができることは非常に限られたものかもしれませんが(法的な権限が一切ありません)何かお役に立てることがあれば幸いです。
新宿区のカウンセリングルームでの心理カウンセリング
新宿のカフェでの心理カウンセリング
メールカウンセリング
電話カウンセリング

私的 恋人の夢日記:

残念ながら夢日記の中に恋人の夢はありませんでしたが、夢分析の中に自己洞察として恋人の概念が使われているブログがありました。
母と祖母&グレートマザーの策略@苦手な人のプロセスワーク
ずいぶん昔にプロセスワーク(プロセス指向心理学)というユング心理学の流れを汲む心理学に凝っていた頃の夢分析のブログですが、夢分析の中で自分が(心理的な意味で)母親の恋人役との自己洞察を得ています。
母親の恋人役とは過激な自己洞察ですが、今でしたらおそらく母親に対しては自己愛的な母親の羨望による怒り、自分自身に対しては母親の期待を一身に背負い、またその期待をプレッシャーとして感じ、さらに自らの欲求を殺して生きてきたと言う意味で、母親の自己愛の延長物あるいはアダルトチルドレンと解釈するはずです。
ダニエル・クレイグ@愛の悪魔:夢日記
夢分析からの自己洞察と言うほどのものではありませんが、夢の内容から『愛の悪魔』という映画の中で画家のフランシス・ベイコンの恋人役(ちなみに同性愛)で出演していたダニエル・クレイグのことが思い出されています。
小ネタですみません^^;


恋人の夢の意味 関連夢占い:

夢占い:恋人が死ぬ夢の心理学的意味/夢占い:自分が死ぬ夢・人が死ぬ夢・ペットが死ぬ夢

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