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ユング心理学の拡充法を用いた夢分析

今回は夢日記のサイトの「拡充法による夢分析、上手くいかず…」でも少し触れましたユング派の夢分析で用いられる技法の1つの拡充法について書かせていただきます。

拡充法とは

拡充法とは、上述のリンク先で私が試していますように、聞き慣れない言葉や見覚えのないイメージなどが夢に出てきた場合に、それについて調べていくうちに、やがて元型的な夢の意味や、夢見手にとって意味のある個人的な意味に辿り着くことを想定した夢分析の方法です。

昔はこの拡充法を試そうとすれば図書館などへ行くしかありませんでしたが、ネットが発達した今は簡単に情報を探せますので、夢に気になる言葉などが出てきたら試してみてください。

拡充法は夢分析以外でも活用されている

また拡充法は夢分析以外でも活用されています。
例えばユングの『変容の象徴』という本は、ある精神科病棟の患者の一篇の詩のようなものを素材として、そこに出てきたものを次から次へと調べて行った結果、あのような一冊の本になるほどの分量にまで発展しました。

また文化人類学の分野でもフレイザーの『金枝篇』という古典的な名著が、やはりアーサー王伝説を出発点として、同じようにそこに出てきたものを次から次へと調べて行った結果、あのような壮大なスケールの本が出来上がりました。

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