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自分が幽体離脱(体外離脱)する夢の夢占いのブログです。幽体離脱(体外離脱)の夢の無意識の心理学的意味についてまとめてあります。

夢占い:幽体離脱の夢 目次:

幽体離脱の夢の心理学的意味
自分を見つめ直す良い機会
知性化(感情の抑圧)の傾向
自分自身や状況への不満
離人症の症状(離人感・現実感覚喪失感)の象徴
極限状態(絶望状態)における希望の光
夢占い 幽体離脱の夢 参考文献
夢診断・夢分析のご案内
私的 幽体離脱の夢日記

幽体離脱の夢の心理学的意味:

幽体離脱…現実に起きると恐らくそれは非常に怖い体験なのでしょうが、夢の中ではなぜか自分がいつの間にか幽体離脱しており、しかもそのことに何ら違和感を感じないことが多々あります。
このように自分が幽体離脱(体外離脱)してしまう夢には、心理学的に以下のような意味があると考えられます。

自分を見つめ直す良い機会

夢の中で自分の体から幽体離脱し残された自分の体を見つめる様は、ある意味自分を客観視している状態ともいえます。
そのため幽体離脱の夢は、少し冷静になって自分を見つめ直す機会を持つ必要があることを示しているのかもしれません。

知性化(感情の抑圧)の傾向

しばしば強い感情が体中で感じられるように、感情と身体反応(身体感覚)には密接な関連があります。
このことから幽体離脱は、感情とのつながりが失われた状態を身体からの離脱によって比喩的に表現しているとも解釈できます。
具体的には論理的な思考が優位なあまり感情が抑圧された状態を指します。
このように感情が抑圧される心理状態は、精神分析では無意識のレベルで知性化防衛機制が働いているとされます。
過度に知性化(感情が抑圧)された心理状態は、しばしば周囲の人に感情を持たないロボットのような印象や、非常に冷たい印象を与えます。

自分自身や状況への不満

幽体離脱の夢は自分や自分が置かれた状況から逃れたい願望の表れとも解釈でき、その意味で幽体離脱の夢は自分自身への不満(自己嫌悪)や自分が置かれた状況や境遇への不満を象徴したものとも考えられます。

離人症の症状(離人感・現実感覚喪失感)の象徴

最後に幽体離脱の夢の、より深刻な意味合いについて触れさせていただきます。
幽体離脱の夢占いの冒頭で「幽体離脱…現実に起きると恐らくそれは非常に怖い体験なのでしょうが…」と書きましたが、現実の生活で(幽体離脱ではありませんが)幽体離脱に通じるような奇妙な感覚に襲われる心の病があり、離人症(離人症性障害)と呼ばれます。
離人症(離人症性障害)では離人感と呼ばれる「自分が自分でないような」感覚や現実感覚喪失と呼ばれる「周囲の人や物が(見た目には何も普段と変わらないように見えるにもかかわらず)リアルに存在しているようには感じられない」感覚に襲われる心の病です。
実は私は過去に一度、一日だけでしたがこの離人症に似た感覚に襲われたことがあります。それは実に不思議な体験でした…
歩いていても足元が地面についている感覚が乏しくフワフワした感じで、周囲の景色も見た目は変わらないはずなのに、まるで霧がかかったかのように感じられました…
関連ブログ:統合失調症の幻覚・離人感を疑似体験
このような感覚は不思議な体験で済ませられれば問題はないのかもしれませんが、そんな生易しいものではありませんでした。
なぜなら自分や周囲がリアルに感じられないということは、現実に今ここに生きている実感をも失わせるものだったためです。
つまり離人症とは、自分が生きている確かな実感(根拠)が失われてしまう体験を生じさせる病気なのです。
このときの私も「これはまずい」と思い、急遽スーパーバイザー*の心理カウンセリングを受け、何とか窮地を脱することができました。
関連ブログ:現実感覚喪失に有効な傾聴
*夢分析や心理カウンセリングの助言を受ける、より経験豊富な心理カウンセラー。
もっとも幽体離脱の夢を見たからといって、夢見手が離人症であるわけではありません。
あくまでも上述のような症状(離人感・現実感覚喪失)に悩まされている方に限っての話です。
ただ、もし上述の症状(離人感・現実感覚喪失)に心当たりのある方は精神科・心療内科などの早めの受診や心理カウンセリングによるサポート、あるいはそれらが難しければ信頼の置ける方に話を聞いてもらうことをお勧めいたします。
上述の関連ブログにもありますように私が経験した限り、失われた現実感覚を取り戻すためには安心できる環境の下での「対話」というリアルな関わりが有効のように思えます。
手前味噌ですが、夢診断・夢分析とは別に以下のような心理カウンセリングも行っております。
よろしければ、ご相談をお待ちしております。

対面での心理カウンセリング

新宿区のカウンセリングルームでの心理カウンセリング
新宿のカフェでの心理カウンセリング

その他の心理カウンセリング

電話カウンセリング
メールカウンセリング
※離人症的な症状に関しましては、可能な限り対面での心理カウンセリングや電話カウンセリングをお勧めいたします。

極限状態(絶望状態)における希望の光

今ちょうど参考文献にあります『心的外傷と回復』という、トラウマPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状・治療に関する本を読んでいますが、その中に次のような一節があります。
「自分を自分の体外に出て眺めているような感じがした」
幽体離脱(体外離脱)を連想させるような文章ですが、これは長期にわたり不当な理由で監禁され暴行を受け続けた人の、死が間近に迫っていると感じられたときの心理状態を描写したものです。
もっともこの感覚は死に直面したときの異常心理を表したものではなく、むしろその反対で「このまま、むざむざと死んでたまるか」と、絶望的な状況の中でも生きることへの執念を見出す不屈の精神の表れです。
この意味で、もし夢見手が病気や精神的な理由で絶望的な状況に立たされているときに幽体離脱の夢を見、なおかつ自分の体から幽体離脱した存在が非常に能動的・主体的に振舞っているなら、その幽体離脱した存在は絶望的な状況の中でもなお生きる希望を失わない不屈の精神の表れであり、したがって「諦めるのはまだ早い」ことを暗示しているように思えてなりません。
なお外傷理論によれば、トラウマ(心的外傷)は上述の離人感・現実感覚喪失感を引き起こす原因の一つと考えられています。

夢占い 幽体離脱の夢 参考文献:

心的外傷と回復/ハーマン
フェミニズム(ジェンダーフリー)の視点から書かれたトラウマ問題のバイブルと称される名著です☆
クライエントさんの気持ちに共感的に寄り添うための手段として傾聴という心理療法が持てはやされていますが、個人的にはとかく形だけの共感に終わりがちな傾聴よりも、クライエントさんの訴えをそのまま心的事実として受けとめる形で書かれた「心的外傷と回復」を読まれた方が、よほど共感能力が育まれるような気がします。
その意味で特に心理カウンセラーの方にお勧めの一冊です☆

夢診断・夢分析のご案内:

以上、自分が幽体離脱する夢の心理学的・無意識的な意味を考察してみました。
自分が幽体離脱する夢の「より個人的な意味」についてご興味のある方は夢診断・夢分析をご利用ください。
※夢には本来、家族の夢に限らず、夢占い のような一般的な意味よりも夢見手にとっての個人的な意味の方が色濃く反映されています。
そのため夢占い は解釈をそのまま鵜呑みにするのではなく、そこから個人的な意味を連想するための道具として利用された方が、より役に立つと思われます。
離人症 症状・原因・診断・治療ガイド本

私的 幽体離脱の夢日記:

残念ながら夢日記の中に幽体離脱の夢は見つかりませんでした。

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