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自分の分身(ドッペルゲンガー)が登場する夢の夢占いのブログです。分身(ドッペルゲンガー)の夢の無意識の心理学的意味についてまとめてあります。

夢占い:分身(ドッペルゲンガー)の夢 目次:

分身(ドッペルゲンガー)の夢の心理学的意味
分身自己対象(欲求)の象徴
大切なペット・人形・ぬいぐるみ・物などの象徴
分身(ドッペルゲンガー)の夢の病理的な意味合い
強すぎる分身自己対象欲求の象徴
双子の分身は共依存の象徴の可能性
アダルトチルドレン・自己愛障害(自己愛の延長物)の象徴
アダルトチルドレンの心理カウンセリングのご案内
夢診断・夢分析のご案内
分身(ドッペルゲンガー)の夢 参考本
私的 分身(ドッペルゲンガー)の夢日記

分身(ドッペルゲンガー)の夢の心理学的意味:

昔から「世の中には自分とそっくりな人間(分身)が3人いる」「自分の分身を見ると死ぬ」「分身に追われる・後をつけられる」などの都市伝説がまことしやかに囁かれていますように、分身(ドッペルゲンガー)の概念はなぜか私たちの心を捉えて離しません。
このように不思議な魅力に満ちた自分の分身(ドッペルゲンガー)が登場する夢には、以下のような心理学的・無意識的な意味があると考えられます。

分身自己対象(欲求)の象徴

分身(ドッペルゲンガー)とは文字通り自分と双子のように瓜二つの人間?のことを指しますが、精神分析の一派の自己心理学と呼ばれる心理学に、この分身の概念を取り入れた理論があり、分身自己対象(双子自己対象)と名づけられています。
分身自己対象(双子自己対象)とは、その人にとって心理的に似た部分を持つ対象を指します。
たとえば私たちには初対面の人と話をしていて「自分と共通の趣味や価値観」などが見つかると相手の方に対して親近感や安心感を覚え、そのことをきっかけに関係が深まっていくことがよくあります。
自己心理学の理論では、これは自分と似た部分を持つ対象(=分身自己対象)に出会ったことで分身自己対象欲求が満たされ、その欲求充足が親近感や安心感として感じられたと解釈できます。
この自己心理学の分身自己対象の理論に照らせば、夢の中の自分の分身は夢見手と(特に心理的な面で)多くの共通点を持つ人物(分身自己対象)を象徴し、また夢の中の分身が仕草など何から何まで夢見手と同じであればあるほど、一心同体と思えるような深いつながりを感じる人物を表していると考えられます。

大切なペット・人形・ぬいぐるみ・物などの象徴

また分身自己対象は人物に限られたものとは限らず、たとえば大切なペット・人形・ぬいぐるみ・物なども分身自己対象として機能しえます。
むしろそれらの物言わぬ存在(ペットは吠えたりしますが^^;)は夢見手を言葉で傷つけるようなことは決してないため、ある意味安心して自分の一部を投影し、その投影された自分との共通部分に共感を覚えることで好きなだけ分身自己対象欲求を満たすことができるとさえいえます。
自己心理学の理論によれば、私たちはこれらの分身自己対象をはじめとした多くの自己対象に囲まれて生活することではじめて心の健康を保つことができ、反面これらの大切な対象が失われることは同時に「あたかも自分自身が失われてしまったかのような(心にポッカリと穴が開いてしまったような)喪失感をもたらし、その結果一時的に(場合によっては長期にわたり)抑うつ状態虚無感・空虚感などに襲われると考えられています。
※人によっては特定の場所や無形のもの、たとえばその人の属する家族・グループ・会社・国家・宗教・民族なども分身自己対象となることがあります。

分身(ドッペルゲンガー)の夢の病理的な意味合い:

最後に恒例の?分身(ドッペルゲンガー)の夢の病理的な意味合いについて触れさせていただきます。
心理カウンセラーという職業柄からか、あるいは単に私の性格によるものなのかは分かりませんが、どうしても病理的な側面に注意が向いてしまうのです^^;

強すぎる分身自己対象欲求の象徴

分身自己対象欲求(双子自己対象欲求)があまりにも強くなりますと、その人にとって「あたかも自分の生き写しのように、考え方から好みまで何もかもが自分と同じであるかのように感じられる存在」言葉を変えれば一心同体といえるほど深い絆を感じるような存在を求めずには入られなくなります。
このことから夢の中の自分の分身の振舞い方によっては、夢見手の強すぎる分身自己対象欲求を象徴している可能性があります。

双子の分身は共依存の象徴の可能性

上述のような強すぎる分身自己対象欲求を持つもの同士がお互いの分身自己対象欲求を満たし合う関係は共依存と呼ばれます。
このため夢見手の分身が二人、つまり双子として登場した場合、その夢の双子の分身は夢見手と他の人との共依存関係を象徴しているのかもしません。

アダルトチルドレン・自己愛障害(自己愛の延長物)の象徴

共依存とは異なり、対人関係において一方のみが強すぎる分身自己対象欲求を持ち、相手がその欲求を(様々な理由により)不本意ながらも満たさざるを得ないような対人関係も存在し、むしろこちらのケースの方が臨床心理学では早くから注目(問題視)され、また研究がなされてきました。
このように一方の分身自己対象欲求の充足のみが求められるような対人関係は、自己心理学では自己愛の問題自己愛障害)と考えられています。
なお分身自己対象欲求の充足を相手に求める側の態度は、相手を「自分の自己愛(この場合は分身自己対象欲求)を満たすためにまるで物のように扱う」ことから「相手を自己愛の延長物」として扱うと表現されます。
またそのような親(多くの場合、母親)に育てられた子供は、子供でありながら通常は大人に期待されるような欲求を満たすことを親から強いられることから、大人のような子供という意味でアダルトチルドレンと呼ばれます。
もし夢見手が日頃から一方的に要求を押しつけてくるような対人関係に悩まされ、なおかつ分身が夢の中の自分に対しても同じような態度で接してくる場合、夢の中の分身はその相手の方を象徴しているのかもしれません。
そして、もしその相手がであるのなら、分身の夢は夢見手が親との間に抱える対人関係の問題にアダルトチルドレンの要素が関係している可能性も考えられます。

アダルトチルドレンの心理カウンセリングのご案内

最後にアダルトチルドレンの心理カウンセリングについてご案内させていただきます。
実は私自身も自己分析により改めて幼少期を振り返りますと(あくまで主観に過ぎませんが)自己愛に関していろいろと問題を抱える、もっといえばアダルトチルドレンではなかったのかと考えています。
その点で、もしかしたらお互いに心が通じ合えることもあるのかもしれません。
もちろんアダルトチルドレン以外のことでお悩みの方のご相談もお待ちしております。
新宿区のカウンセリングルームでの心理カウンセリング
新宿のカフェでの心理カウンセリング
電話カウンセリング
メールカウンセリング

夢診断・夢分析のご案内:

以上、自分の分身の夢の心理学的・無意識的な意味を考察してみました。
自分の分身が登場する夢の「より個人的な意味」についてご興味のある方は夢診断・夢分析をご利用ください。
※夢には本来、家族の夢に限らず、夢占い のような一般的な意味よりも夢見手にとっての個人的な意味の方が色濃く反映されています。
そのため夢占い は解釈をそのまま鵜呑みにするのではなく、そこから個人的な意味を連想するための道具として利用された方が、より役に立つと思われます。

分身(ドッペルゲンガー)の夢 参考本:

影の現象学/河合隼雄
第二章「影の病」に、ユング心理学の無意識の理論を元にした分身(ドッペルゲンガー)についての考察があります。
ユング心理学の入門書としてもお勧めです☆
自己心理学による分身自己対象欲求ほか、自己対象欲求 解説本
入門書としては和田秀樹さんや丸田俊彦さんの本をお勧めします☆
アダルトチルドレン 症状・原因・治療・克服ガイド本
日本におけるアダルトチルドレンの研究者としては、斉藤学・信田さよ子さんなどがよく知られています。

私的 分身(ドッペルゲンガー)の夢日記:

私自身の分身(ドッペルゲンガー)の夢にまつわる夢日記です。
ドッペルゲンガー:不思議な話・体験
分身(ドッペルゲンガー)の夢ではありませんが、夢分析の中で友人の分身(ドッペルゲンガー)に遭遇した実体験が想起されています。

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