8/28の夢日記:
逆さまの海女
ふんどし姿の海女が、海の真ん中で足だけ出た逆さまの格好で死んでいる。
夢分析:
この夢について簡単に自由連想してみると、子供の頃の記憶が蘇ってきました。母が困っているのを見て弟と二人で面白がったため母から「他人が困っているのに何て子たちなの!」と激しい怒りを買った記憶です。
大人の目から見れば、何て薄情な子供たちだと腹が立ちますが、子供の頃の私の目から見れば全く違った見方ができます。
当時の私は「母が困っている」のが面白かったわけではなく、「困っている内容」が面白かったのです。
しかしこの私の心の中では「母が困っている」ことが無視されて(より正確には、母が困っているように見えていても、その意味合いが無視されて)います。
否認・躁的防衛により母が困っているのを面白がる心理
このような心理の背後には精神分析用語で否認あるいは躁的防衛と呼ばれる防衛機制が働いていると思われます。
否認では知覚されたもののうち当人にとって受け入れたくない感情を引き起こす部分が無視されます。ですから母が困っているように見えていても、それが私にとっては辛い現実のため、意識から排除されることで自覚されなかったのだと思います。本当は辛いがゆえに「困っている」のを「嘘の面白さ」で吹き飛ばしたのですが…
しかしそんな心理が母に理解されるはずもなく、単に「他人の不幸を喜ぶ」薄情な子供に見えたのでしょう。