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夢を用いた究極の心理療法@夢孵化

夢孵化とは:

夢孵化とは、自我意識でいくら考えても分からない問題(葛藤)の答えを夢に尋ねる(気持ちとしては「お伺いをたてる」「すがる」に近い)心理療法です。その歴史は古代エジプト文明にまで遡ります。
当時は神殿の中で眠ることによって、いわば “神託” を得たわけですが、そこまでする必要はありません(てゆーか、無理)。大事なのは形よりも “気持ち” ですから。

現代の夢孵化:

まずは、たっぷり悩みましょう(これが大事)。この段階で “ワラをもすがる” 状態に気持ちを高めていきます。葛藤がピークに達したところで、いよいよ夢孵化を実行します。
1. ノートを一冊用意します。
2. 深呼吸の一つもして、気持ちを整えます。
3. 教えて欲しいことを “できるだけ具体的に” 書きます。
4. 書いたらノートを枕元に置いたまま眠りましょう、悩みについて想いを馳せながら(がんばり屋さんはホドホドに、寝れなくなったら大変です)。
5. 上手く行ったら(夢を通じて)答えが返ってきます♪

(手前味噌ですが)夢孵化の成功例:

私は以前に公認会計士を目指していたことがあります。理由は? う~ん、何となくステイタス。
ところが、1年めから自分の能力を遥かに超えていることを実感しました。それでも周りの期待もあって(もちろん、最終的な責任はあくまで自分にあります)、ずるずると5年も引きずってしまいました。終わり頃には勉強が手につかず、心理学の本ばかり読んでました(何でだろ?)。
ワークショップにもちょくちょく行くようになったある時、朝日カルチャーセンターの講座で、講師の江夏亮氏に相談したところ「夢孵化」というものを勧められました。
言われた通りに半信半疑でやってみたところ、 “実にあっさりと” 答えが返ってきてビックリしました。それは以下のような夢でした。

夢の内容

晴れてめでたく合格し、会計事務所で働いています。ある日、会社の買収話が持ち上がります。そこで私は偶然、買収先の宜しくない実態を知ってしまいます。これは大変なことになる! 慌てて仲間にそのことを知らせます。しかしそのことを推進派に気付かれ、追われる羽目になります。
気持ち悪くなるほど走っているところで目が覚めました。

夢分析

少し解説が必要でしょう。受験講義での話。講師は現役の公認会計士で業界のウラ事情をベラベラ喋るのが好きな方でした(実に面白かった)。ある時、こんな話をされました。
新米の会計士が経理上の不正を見つけても、(会計事務所の)大先生が出てきて「まあまあ○○君…」と丸め込まれるので事実上、公になることはほとんどない(これって、とんでもないこと暴露してます?)。
なんともやる気をそがれるような話です。この話と夢が瞬時に結びつきました。(まあ、あり得ないことですが)仮に合格したとしても、これと同じような葛藤が待ち受けているのです。
「世の中そんなもの」と割り切れる方には大した問題ではないのかも知れませんが、私はダメです、モロにモチベーションに影響してしまいます。即座に諦めがつきました。
ただ、親に話す時はかなりの勇気が要りましたが(引くに引けない所まで行ってましたから)。
これ以降、私は “人生の節目節目で” 夢孵化を行ってきました。私はそうして生きてきたのです。ですから今回の行動も至極自然なことで、ある意味、当たり前の “日常” なのです。
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