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『夢学』の悪夢を退治する方法

少し前に悪夢と呼べるような嫌な思いをする夢を見て、その夢から覚めた直後に「今度同じ夢を見た時は反対にやっつけてやる」と思った事を夢日記のブログに書きました。
ランナーに嫌がらせを受け続ける悪夢@夢日記

夢日記を書いた時点では思い出せませんでしたが、その後『夢学-創造的な夢の見方と活用法』という本に私と同じような方法で悪夢を退治する方法が載っていました(P.17-19)

『夢学』の悪夢を退治する方法の効果は主に自己効力感や自己コントロール力の高まりによるもの

この悪夢を退治する方法が有効と思われる理由は自己効力感や自己コントロール力を高めることにあるように思えます。
具体的に検討してみます。

悪夢に対して成す術がない場合の夢見手の心理状態

まずこの悪夢の退治法を含め、何も対策を講じない場合の夢見手の心理状態です。
悪夢を見てもすぐに忘れてしまうような人なら問題はないのですが、そうでなければ度々悪夢の内容が思い出され、さらにその悪夢を見た時に成す術がなかったため「もしまた同じような夢を見たらどうしよう」との不安が生じやすくなります。

実際、悪夢に苦しめられる人の大部分は、このような予期不安を感じて夜眠るのが怖くなり、さらにその不安や緊張が眠気を妨げ不眠になるというものです。

悪夢への抵抗手段を講じた場合の夢見手の心理状態

次は冒頭で紹介した悪夢を退治する方法を見出した場合の夢見手の心理状態です。
この場合たとえ悪夢の内容を思い出し、同じように「もしまた同じような夢を見たら…」と想像したとしても前述のような不安はそれほど生じません。
なぜならまた同じような悪夢を見たとしても次は自分が相手をやっつける番、つまり力関係が逆転しているためです。

ここでは自分が他者に対して影響を与えられるほどの力を持つ存在であるとの自己効力感や、それによって相手にコントロールされるのではなく自分自身でコントロールできる自信という自己コントロール力への信頼などが得られ、それらを持ち得た自信から、悪夢に対する不安や恐れが大きく減じています。

以上のような効果が『夢学』で勧められている悪夢を退治する方法の作用機序ではないかと考えられます。

悪夢を退治する方法 参考文献

パトリシア・L. ガーフィールド著「夢学(ユメオロジー)―創造的な夢の見方と活用法」

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