10/17の夢日記(その2):
小学校の辺りを歩いている。雪の影響で川が渡れない。
夢分析:
雪の影響で川が渡れない
雪の影響で川が渡れないとは、どういう状況なのでしょうか?
自由連想法では「雪の影響で川が塞がれて渡れない」という連想が出てきましたが、これもおかしな話です。雪が積もって川が塞がれれば、かえって渡りやすくなるはずなのですが…
まったく妙な夢です。
…ここで突然、昔見た夢を思い出しました。それは自殺衝動に駆られるほどの心理的危機状況に置かれていたときに見た夢で、真冬の凍りつくような冷たい湖を泳いで渡りきるという夢でした。
これで夢の意味が分かりました。雪が降るほど寒い冬の冷たい川を渡れば凍死してしまう。だから渡れないのです。
冷たい性格への自己非難
さらに「冷たい」から冷たい性格を連想しました。さらに自分に対して「冷たい性格」というときには、それを悪いものとして罪悪感を感じたり自己非難する含みがあり、これは常々私が感じていることです。
したがってこの夢は、自分の冷たい性格を非難する自己非難の激しさを「凍死するほど冷たい川」の比喩で表現しているように思えます。
自己愛性人格障害にも見られる激しい自己非難
このような激しい自己非難は抑うつ的な性格の人はもちろん、実は自己愛的な性格の人にもよく見受けられます。
人格障害についての心理学の専門書を読みますと、たとえば尊大な態度で知られる自己愛性人格障害の方は恥を感じることはあっても罪悪感を感じることはない、したがって自己非難することもないと分析されているようですが、これはまったくの誤解です。
たとえ普段は自覚されることがなくても心理カウンセリングなどで自己洞察が深まるにつれ、自己愛性人格障害の方でも内心(無意識)では激しい自己非難に苛まれていることが明らかになることがよくあります。
自己非難をテーマとした心理学の本