魂にメスはいらない-ユング心理学講義/河合隼雄+谷川俊太郎 第4講 魂の扉を開く(P.234-235)を読む。
もともとのイニシエーション(通過儀礼)のアイデアというのは、この世界は神によって造られたということを承認しないと成り立たないんです。…ところが、世界は年々歳々人間の手で造られて進歩していくものだというと、本来的な意味におけるイニシエーションが消失する。…そのときに、元型としてのイニシエーションが “内面的に” 行われる。それが『夢』に出るんです。(P.234-235)
イニシエーション(通過儀礼)の具体的な現れ:
イニシエーションとは、共同体の一員と認められるための儀式のことです。ボクの夢やワークにも、イニシエーションを連想させるものが出てきました。
2004/05/03の夢
大変な病気に罹る。一大手術。最初に前側上部の手術、次に背中下部から2つの臓器を摘出。
メガネをかけた医者から「穴が開いているから、しばらくは注意してね」と言われる。特に痛みもなく、穴が開いているという感覚もないが用心しようと思う。
2004/05/24のイメージワーク
自分は観察する立場になっている。白衣を着た初老の男性がワーク(儀式)を行っている。ベーコン入り野菜スープを、しゃもじで仰向けのクライアントの顔や体中に次々とかけていく。あっちっちっw
イニシエーションが現れた場合、全体を畏敬の念のようなものが支配しており、不思議と恐怖心はありませんでした。
形骸化してしまったイニシエーション(成人式):
現存する日本のイニシエーションとしては成人式があります。しかしこれは形だけのもので、本来の意味(無意識の世界、百歩譲って社会に一人前の存在として受け入れられる)は失われてしまっています。
ですから、そのことの補償として夢などにイニシエーションのモチーフが出てくるのです。
フレッシュネスバーガーに見るイニシエーション
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