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ナラティブセラピー☆ボクのアニマはマッチョ、マッチョ

今日はセラピスト養成コースの日。大幅に遅刻(傘がなくて外に出られなかったのだ)。ナラティブセラピーのクライアントをやる。
最初のストーリー:
時は大正ロマン。舞台はスイス山中の別荘。眼下に広がる景色が美しい。しかしなぜか和室。実は暗示をかけられているのだ。
中には純真無垢な娘が幽閉されている。彼女は芦屋の華族(伯爵)のご令嬢。お父上は一代で財を成した実業家(貿易業)。事業に忙しく、子供のことはもっぱら奥様まかせ。お兄様は文学をこよなく愛するロマンチスト。
娘は何不自由なく育てられるも、自己主張というものがなく、最近漠然とした焦燥感のようなものを感じている。いつもの三味線のお稽古への道中、ふと石碑に目が止まり、引き込まれるように脇道へと入って行く。あとから思うと、がらにもなく冒険心が騒ぎ、ちょっと親を困らせてみようという意図もあった。30にして突然の反抗期。
慣れない山道、思うように進めず、あっという間に日が暮れてくる。そこへ提灯を持った通りすがりの親切なお方。「それはさぞお困りでしょう、今晩は取りあえず家で宿をとられるといい。」
立派なお屋敷。家主(男爵)が快く迎えてくれる。心づくしの配慮に身も心も解きほぐされる。
明くる日、彼女のご両親の元に一本の電話。「娘の命が惜しかったら、明後日の3時までに金を用意しろ。警察に通報したら娘の命はないと思え。」可愛い我が娘のため、二つ返事で承諾する。相当吹っかけたつもりだったが、とんとん拍子に事が進む。これは相当な金持ちに違いない。うまいこと言って引き延ばせば、大儲けできるに違いない…フフフ。
書き換え:
笑いが止まらない男爵の身に突然の病魔が襲う。男爵が死んだことで魔法が解け、娘は初めて自分が閉じ込められていたことを知る。寂しさが急に込み上げ、居ても立ってもいられない。必死に出口を探すが無駄だった、この部屋にはドアがないのだ。
途方に暮れたそのとき、天井から一筋の水滴が。家主を失い、屋敷が急速に老朽化していたのだ。「そうよ、天井から逃げればいいのよ。」急いで台になるものを探すが見つからない(ずる賢い男爵の企みゆえ)。絶望に打ちひしがれる。
ある晩、娘は夢を見る。自分がカエルになってピョンピョン飛び跳ねている。目覚めた彼女は決心する。ジャンプして天井から逃げるしかない。その日から娘は垂直跳びの練習を始める。がしかし、あまりに孤独で絶望的な試みに何度も挫折しかかる。その度に、今度は自らに魔法をかけ、己を鼓舞する。
ついにその日はやって来る。天井板を跳ね上げ、狭いダクトから這い出る。外の光が娘を祝福する。
死んだと思っていた娘が帰って来たと、ご両親は大喜び。それも実に逞しくなって。
「お父様、私、お父様の事業のお手伝いがしたいの。」頼りないお兄様を見て跡継ぎを諦めかけていたお父上は、これを聞いて大喜び。全財産を娘に託す約束をする。盛大な式典、その華やかさは娘の輝かしい未来を予見するに相応しかった。

マッチョなアニマ?

この話を聞いてSさん「ターミネイターのサラみたい!」
映画に使われるぐらいだから、けっこう集合的なモチーフなのかもしれない。ユング心理学のアニマ・アニムスはステレオタイプだが、ボクのアニマはマッチョでいいじゃない!という話になる。
アニマ・アニムス(すなわち男性原理・女性原理)は象徴的で一概に単純化できるものではないが、理論を無条件に鵜呑みにするよりは遥かにマシなはずだ。
この時は「ユングの時代と今とでは価値観が違うのだから、アニマ・アニムスだって変化していく。」という所に落ち着いた。
ナラティブセラピーは無理やりでもストーリーを展開させられるので、火事場の馬鹿ぢからが出る。
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ナラティヴセラピーって何?/アリス・モーガン著
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ナラティヴセラピーって何?/アリス・モーガン著
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