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理想自己(完璧な自己イメージ)を保つための現実の否認@夢分析

夢分析のご参考にKYな夢分析@夢日記の夢のセルフ夢分析を掲載させていただきます。

夢分析:

現実を否認

夢の中で「まるで夢分析みたいですね」と言われたときに私はその言い方には場の雰囲気にそぐわない、いわゆるKYというニュアンスが込められていることに薄々気づいていたのですが、そのことにまったく気づかない振りをして夢分析を続けています。
まるで気づかない振りをすれば、それは「起こっていないことになる」とでも言わんばかりにです。
この夢の中の私のように現実から目を背ける心理は精神分析では否認と呼ばれ、非適応的なことの多い防衛機制の一つとされています。

内心焦りを感じながらも現実を否認

実はこの夢のような否認を若い頃の私は頻繁に行っていました。ですからこの夢は私をまるで若い頃の自分を見せつけられているような気持ちにさせました。
当時の私の様子(心理)を思い起こしてみますと現実を否認しているときの私は内心かなり焦りを感じつつも、自分が焦っていることを悟られないように常にポーカーファイスを装い、自分にとって都合の悪いことなど何も起こっていないかのように振舞っていました。

理想自己(完璧な自己イメージ)を維持するための現実の否認

では当時の私がなぜ頻繁に現実を否認する必要があったのかと自己分析を進めていきますと、やがて「何事にも動じることのない常に冷静な自分・完璧な自分」という自己イメージが浮かび上がってきました。
このようにあまりに現実離れした理想的な自己イメージは精神分析や自己心理学では理想自己*と呼ばれています。
*理想自己は精神的に健全な人にも備わっているとされ、その意味で理想自己自体に病理性はありません。問題は当時の私の理想自己が非現実的なことにあります。
当時の私は例えば職場でも「強がりを言っては後で収拾がつかなくなり墓穴を掘る」ことを繰り返し、見かねた上司の方から「田尻、無理しないで○○しておいた方がいいんじゃないのか」と何度もアドバイスをいただいたのですが、その度に「いえ、大丈夫です」と強気な姿勢を崩しませんでした。
もっとも当時の私にとってはこれは強がりでも何でもありませんでした。なぜなら(同じ過ちを何度も繰り返しているにもかかわらず)そのときは本当に大丈夫なように思えたからです。
今回の夢分析で当時のまったくもって理解不能だった私の心理がやっと少し理解できなような気がします。
おそらく当時の私は「何事にも動じることのない常に冷静な自分・完璧な自分」という自己イメージ(理想自己)を維持することで頭が一杯だったのだと思います。
そしてそのために理想自己を脅かす都合の悪い現実をすべて否認する必要があったのだと思います。
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