夢分析のご参考のために大人のためのカフェ@瞑想の夢日記のセルフ夢分析を掲載させていただきます。
夢から子供の頃の最も古い記憶が想起:
瞑想中に突然昔見た夢が思い出され「何でこの夢が急に思い出されたのだろう?」と考え込んでいますと、今度は子供の頃の最も古い記憶が想起されました。それは幼稚園の入学式の日の次のような記憶でした。
幼稚園の入学式の日の朝、初めて締めるネクタイに異常なほどの興奮を覚える。
大人の仲間入りができたことへの興奮:
この幼稚園の入学式の日の記憶は自己分析する中で何度となく思い出されてきましたが、なぜネクタイを締めることに異常なほどの興奮を覚えたのかは分からず仕舞いでした。
しかし今回の夢分析で、本来は大人だけが入ることを許されているカフェに特別に大学生の自分が入ることを許される夢とのつながりからこのときの記憶が想起されたことで、この子供の頃の心理状態を自己分析することができました。
幼稚園児の私にとってネクタイは大人の象徴だったようです。そしてそのネクタイを自分が締めることができたことで自分も大人の仲間入りができたと感じ、そのことが当時の私に異常な興奮状態をもたらしたのでした。
その後も続いた大人への憧れ:
さらに夢分析を続けますと、今度は学生時代の記憶が次々と思い出されてきました。それはその時々の憧れの人のすべてを真似し続けた人生の記憶でした。
これまでの自己分析から学生時代の私には常に理想視する憧れの対象がいたことが分析できていましたが、今回の夢分析により憧れの対象となった人々の共通点が明らかとなりました。
それは私から見て「大人」のように感じられる人だったということです。
小学生の頃の憧れの対象だった親戚は私よりも一回りも年上でしたし、小学・中学生の頃の憧れの対象だった同級生は生徒会長を務めていました。そして高校生の時の憧れの対象だった同級生は私が一度も経験したことのないアルバイトをしていました。
当時の私は何でもその憧れの対象の真似をせずには置けませんでした。その人の好きな音楽を自分も好きになり、その人と同じ服装をし、その人の筆跡を真似…という調子でです。
憧れの対象への原始的同一化(原始的同一視):
これまで当時の自分がなぜ何から何まで憧れの人の真似をせずに置けなかったのか全く理解できませんでしたが、今回の夢分析でその理由が分かりました。
おそらく当時の私は自分よりも大人のように感じられる人の真似をすれば、自分のその人のような大人になれると信じ込んでいたようです。
この真似をすることで対象の持っている力を手に入れようとする心理は心理学では原始的同一化(または原始的同一視)と呼ばれ、古代の人の心理にはよく見られる現象でも現代人の心理としては極めて原始的、言葉を変えれば病理的とされています。
大人の趣味への傾倒:
この自分より大人の人への原始的同一化(原始的同一視)の心理は、社会人になるにしたがい別の形へと変化していきました。それは大人の趣味への傾倒でした。
社会人になりたての私は突如絵画収集(ただし油絵は値段が高過ぎたので版画)に凝り出し次々とローンで版画を買い漁り借金を重ねていきました。
これまではこの絵画収集は、単に小学生のときに憧れていた画家の親戚の影響によるものと思っていましたが、今回の夢分析によりこれもやはり「大人への憧れ」の心理から生じていたものであることが分かりました。
絵画収集という高尚な趣味を持つことで大人の仲間入りができる…そのような考えが私を経済的に分不相応な絵画収集へと駆り立てていたのだと思われます。
では幼稚園という極めて幼少の頃からなぜ私は大人に憧れ、病的なまでに大人の仲間入りをすることに固執したのでしょうか?
その答えは最近読んだ『恥と自己愛の精神分析-対人恐怖から差別論まで』という本により明らかとされました。
次回のブログではこの「恥と自己愛の精神分析」で述べられている自己心理学などの理論に基づき、私の幼少期から続く心理を支配していた大人への過度の憧れを「理想化」というキーワードを軸に自己分析してみたいと思います。
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