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フロイト 夢判断@精神分析

フロイト『夢判断』の価値:

『夢判断』はフロイトの著作の中で、おそらく最も有名なものでしょう。ただ、今ではあまりにも古典となってしまって、わざわざ読まれる方も少ないのではないでしょうか。
私個人としては、(これは他の心理臨床家の著作を読んで感じたことなのですが)「もっと早く読んでおけば良かった」と思っています。
例えば他の精神分析学派(自我心理学、対象関係論、自己心理学)の本にも、当たり前のようにフロイトの精神分析理論が出てきますし、発達心理学でもフロイトの発達理論が引き合いに出されます(エリクソン『幼児期と社会』は、最初ほとんど理解できませんでした)。人格障害に関する本も同様です。
フロイトの『夢判断』は、歴史的な価値にとどまらず、今でも「実用に耐える」著作だと思います。心理学の学習の初期に一読しておけば、他の多くの心理臨床家の著作を読む際にも「理解が早まる」はずです☆
フロイトの入門書としてはもう1冊『精神分析入門』がありますが、私の印象では(講義録のためか)余計な話が多過ぎ、たびたび話が逸れるために読みづらかった記憶があります。
ジグムント・フロイト『夢判断(上・下)』
パーソナリティ障害の診断と治療」の中にも「フロイトを読んだことがない人がフロイトと初期の欲動理論について理解する最も良い方法は『夢判断』を精読することである」と書かれています。

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