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車イスの女子@カウンセラーとしての方向性:夢分析

2005/08/23の夢日記(その2):

@東中野の氷川神社。境内を電動の車イスに乗った女子が音もなく右から左へ横切り、建物の陰に消えて行く。それをボクは神社側の少し高い位置から見ている。

夢分析:

東中野の氷川神社

ここは、以前にピザ屋さんのチラシ配布をしていた時に、よく前を通っていました。

神社側の少し高い位置から見ている

「神社」とは神様の祭られている場所です。加えて「少し高い位置」から車イスの女子を見ている。ここで、以前に読んだユングの本の一節を思い出しました。

ある時、夢の中にクライアントが出てきて、私(ユング)はそのクライアントのことを高い位置から見下ろしている。

この夢からユングは、自分がそのクライアントのことを知らず知らずのうちに見下していたことに気づいたそうです。
ボクにも当てはまるのでしょうか? 正直、どのクライアントの方との関係を指しているか分かりません。しかし、ボクには「人を見下す」傾向が少なからずありますので注意が必要です。

車イスの女子

となると、車イスの女子はクライアントの方の象徴のような気がします。そして神様気取りのボクから遠ざかって行った…

再び、東中野の氷川神社

なぜ夢に「東中野の氷川神社」が出てきたのか? 今なら分かります。チラシ配布をしていた当時(10年ほど前)、まさにボクは受験ノイローゼで「カウンセリング」のお世話に成らざるを得ない状況だったのです。

カウンセラーとしての方向性

これまでボクは、カウンセリングに際して「なるべく謙虚に」と自分なりに心掛けてきた “つもり” でした(前述の「人を見下す」傾向に気づいていましたから)。
しかし、まだ十分ではなかったようです。
夢はこのことを「お前、何様のつもりだ」というような極端な設定で伝えている気がします。
短い夢ですが、この夢はボクにとって「もっと謙虚に」「もっと共感能力を磨いて」と、カウンセラーとしての方向性までもを指し示す、いわば「道しるべ」のような実にありがたい夢です。

現実世界にまで波及

もう一つ、興味深いことを思い出しました。それは、夢を見た後のボクの行動です。
この夢を見た2、3日後、ボクは『パーソンセンタード・カウンセリングの実際』という、まさに共感を重んじる心理療法の本を読み始めています。夢の意味を理解したのは「ずぅ~っと後」だというのに、なぜこんなことが起こり得たのでしょう?
答えはi-book G3が壊れたことにあります。既に記事をアップしてありますがボクの勘違いで、実際に壊れたのは夢を見た翌日の8/26です。記事にもある通り、カフェに行ってもブログの記事が書けないので仕方なく、前々から読もうと買ってあった本の内の一冊を読み始めたのです。

「人間的成長」を示唆

このことは何を意味するのでしょう? 思うに、夢の意味をボクが受け取らなかったがゆえに、今度はより強力な現象(現実世界でのトラブル)が引き起こされた気がします。
ただ、夢の意味が「現実世界にまでに波及」するなんて滅多に起こることではありませんし、仮に起こっていたとしても気づくことは稀です。
その意味で今回の出来事は、ボクにとってよほど重要なことであり、「もっと謙虚に」「もっと共感能力を磨く」ことは、単にカウンセラーとしての資質のみならず、人間的な成長のためにも必要なこととさえ思えてきました。

無意識の自然な営み

まだまだ、不思議に思えることがあります。
タリーズでは当初、『フランクル心理学入門―どんな時も人生には意味がある』という本を読もうとしていました。ところが周囲の会話が邪魔になって(いつもそうとは限りません!)まったく頭に入りません。
そこで仕方なく、今アップしているこの記事を書き始めました。すると今度は、「さぁ、夢分析するぞ」と思った訳でもないのに、勝手に連想がはたらき出して夢分析が始まりました。
ここに意識的な努力は存在しません。ボクがしたことと言えば、「心に浮かんで来たことを書いていった」ただそれだけです。
まるで「一つの目的」に向かって一見関係なさそうな出来事が共に突き進んで行っている、そんな感じです。
この瞬間、ボクの隣で話をしているお客さんは、単に「ボクの読書の邪魔をする腹立たしい存在」に留まらず、驚くことに「共に同じ目的に向かって歩む存在」でもあるのです!
(夢を含めた)無意識と取り組み(向き合い)出すと、往々にして不思議な出来事に出くわすと共に、同時にそれが「極めて自然な営み」であるとも思えてきます。
より正確には、不思議な出来事が「起こる」のではなく、それに「気づく」ようになる、ですね。
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