魂にメスはいらない-ユング心理学講義/河合隼雄+谷川俊太郎 第4講 魂の扉を開く(P.197-206)を読む。
自分の人生で、ある面を生きていくということは誰でも別のある面は生きてないわけでしょう。その生きていない半面が、「同性の姿」をとって夢に現れるわけです。(P.199)
「影(シャドウ)」とご対面:
これは、先日のBOWLS cafeでの体験そのままですね。確かに小学校の低学年ぐらいまでは、そのような時代もありました。でもそれ以降はさっぱりです(長げ~)。
あんまり使わないと(体験しないと)「石」になっちゃいそうです(エネルギーがすっかり無くなった状態の比喩として無意識がよく使う)、冗談抜きに。
自分が思いがけない行動をしたような場合、…それは影的なものが自分に非常に近くなっていることを示しています。…逆に動物として出てくる場合は、まだ自我から遠い存在であるとぼくらは考えています。(P.200-201)
遠すぎてお手上げ!
「自分に非常に近くなっている」とは、今まで無意識だったことが “意識化” されようとしている、ということです。無意識の領域が意識化されていくにつれ、人生はより豊かなものへと変化していきます。
これは、なかなか便利な尺度ですね。一例を挙げると、一昨日行った「押絵と旅する男」のアクティブ・イマジネーションでは、全体を通して “非日常的” なイメージが支配していました。ですから、なんら連想が浮かぶことなく、分析も進まなかったのでしょう。(それが影であれ、他の元型であれ)意識からあまりにも遠すぎたのです。
こんな時は素直に “諦める” に限ります。心配は要りません、必要な時には(こちらの都合にお構いなく)また無意識の方からやって来ますから。
この尺度は他の元型、例えばアニマ、アニムスなどにも当てはまると思います。
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