おとぎ話の心理学/M・L・フォン・フランツ著 第2章 おとぎ話、神話および元型的物語 30-37ページを読む。
もしヒンドゥー教徒やオーストラリア人が相談室にやって来て、分析家が神話を少ししか勉強していなかったら、彼との間に人間的な掛け橋をかけることができません。しかし、もし分析家がこれらの基本的な人間構造についての知識を持っておれば、彼は来談者と関わることができるでしょう。私は、南太平洋にいるある宣教師が、現地人と接触する一番簡単な方法は「おとぎ話」を話すことだ、と書いているのを読んだことがあります。(P.34)
神話は文化的、おとぎ話は普遍的
「神話」には、それが生まれた国の集合的意識(国家、文化、歴史など)が色濃く反映されている。それに対して「おとぎ話」は、より単純だが文化を超えた基本的な人間性を反映している。
神話は他国の人々にとっては、文化の違いがネックとなり、なかなか理解しづらい。おとぎ話は文化の垣根を超えて、すんなり心に届く。子供でも楽しめる。
小さい頃、枕元でお母さんに読んでもらった本のことを思い出して欲しい。
おとぎ話は、さまざまな垣根を超えて「お互いを理解する言葉」。
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